2006-10-08 (Sun)
映画のレイティング
おとといの雨に濡れたせいなのか、軽く喉が痛い。風邪引いたら大変!ってことで良い天気だったにもかかわらず、家に籠もってDVD三昧。芸術の秋ですから。
ところで、日本で映画を劇場公開する場合、映倫管理委員会の審査を受けなければ事実上上映できない。性的シーンや暴力・殺人シーンなど、いわゆる青少年に悪影響を及ぼすと考えられる作品のチェックだ。昔はR指定とかX指定とか呼ばれていたものだが、現在は基準が変わっている。
一般 | 年齢に関係なく鑑賞できる | ミセス・ダウト スウィングガールズ |
PG-12 | 12歳未満(小学生以下)の鑑賞には保護者の 同伴が適当 |
スナッチ ミスティック・リバー |
R-15 | 15歳未満(中学生以下)の入場禁止 | オールド・ボーイ キル・ビル |
R-18 | 18歳未満の入場を禁止 | アイズ ワイド シャット チョコレート |
アメリカではMPAAという映画の業界団体で、さらに厳しい基準が設けられている。
G | 全年齢に適している | 美女と野獣 ベイブ、101 |
PG | 児童が鑑賞する場合は保護者の許可が必要 | ハリー・ポッターと賢者の石 トゥルーマン・ショー |
PG-13 | 13歳未満の鑑賞には保護者の同伴が必要 | タイタニック フォレスト・ガンプ |
R | 17歳未満の鑑賞には保護者の同伴が必要 | アメリカン・ビューティー 許されざる者 |
NC-17 | 17歳以下は絶対に鑑賞禁止 | パルプ・フィクション SAW |
表を見るとわかるが、アメリカは基準が相当キツい。驚いたことに、たとえば《クール・ランニング》なんてほのぼの映画でさえPG指定だったりする。僕はすっかり大人なので、G指定ののほほんとした映画よりは、多少描写がドギツいくらいの娯楽映画のほうが良いし、たとえばアカデミー作品賞の受賞作は、ほとんどがR指定かPG-13指定である。ただ、やはり規制がかかるほど、どうしても興行も伸び悩むのだそうだ。やっぱり子供には、ちょっとした性的表現や暴力シーンでも見せたくないものなのかもね。とは言え、興行成績ばかりを気にして、毒抜きされた映画ばかり作られては、存在価値すらなくなってしまいかねないからね。とにかく関係者の皆様、これからも良質のエンターテインメント作品をドシドシ作ってください。