甘い物の話をするには、まず“別腹”のことに触れておかねばならないでしょう。
そうです。「デザートは“別腹”だから♪」の“別腹”です。もちろん、デザート用にもう一つ小さな胃があるわけではありません。けれど実際に、満腹のはずなのに甘い物を食後に食べられるという人は、結構いたりしませんか?
野生の動物は、脳にある満腹中枢の指令によって、腹が満たされたら食べるのをやめるというのが自然のメカニズムですね。
ところが人間の場合は、自分の好物を見ると脳から信号が送られるんです。「好きな物だから食べよう! 胃に隙間を空けなさい!」と。脳から送られた信号により、胃や腸の消化活動が活発になって食物が送られて行き、なんと本当に胃の上部に空間を作ってしまうのです。
これが“別腹”と言われているものの正体なんだそうです。
前置きはここまで。
最近、飲食店で男性がデザートを注文しているのを、よく見かけるんです。
先日入ったパスタ屋では、営業まわりの途中っぽい男女2人組が隣で食事をしてたんだけど、男子だけがケーキを食べてたの。あれはセットメニューに付いてきたのかな? でも僕なら女子に「食べない?」って勧めると思うんだけど、その彼は普通に自分だけ食べていました。
昨日は、ファーストフード店に入ってきた2人組男子(大学生と思われる)が、何やら可愛らしいスイーツを見るなり「すげえ美味そう」と言って、迷わずそれを頼んでいました。
甘党男子って増えてるんですかね?
ケーキの美味しいお店をリサーチして足を運んだりする男子もいると聞きます。今時はスイーツ情報に長けてるような男のほうがモテるんでしょうか。
だとすると、僕は落第かも知れません。
甘い物、あんまり好きではないんだよねぇ・・・。出されれば食べるし、疲れた時とかにチョコレートを食べたりするけど、好きかと聞かれれば「そんなに」って答える。それが証拠に僕、“別腹”ができないの。食後のデザートを見ても、腹一杯なもんは腹一杯なわけよ。脳みそが信号を出すほど好きではないってことなんだと思う。(←前置きが長いわりに、結論はこれだけ)
そういうわけで、昨今の男子スイーツ事情はよくわかりませんが、僕はきっと波に乗れないと思います。