2007-02-01 (Thu)
沈没船のミュージカル
先週に引き続き、舞台を観てきた。有楽町の東京国際フォーラム・ホールCにて。
演目はフジテレビ製作の《タイタニック》というブロードウェイ・ミュージカル。“タイタニック”と言ったら、ジェームズ・キャメロン監督のスペクタクル映画があまりにも有名だが、それとはまったく別物。ほぼ同時期にブロードウェイで上演され、1997年にトニー賞の作品賞以下5部門に輝いた。作曲は《ナイン》のモーリー・イェストン。
実は見る前からさほど期待はしてなかった。やっぱりあの映画を見ちゃうとね・・・。限定された舞台空間に沈みゆく豪華客船を再現するのは、よほどのアイデアがないと観客の期待には応えられないでしょ。
ひとえにモーリー・イェストンの壮大な音楽を聴くためだけの2時間半。僕としては珍しく事前にまったく予習をせずに行ったのだが、さすがに要所要所で聴かせてくれた。何しろ歌い手が実力派揃い。それも僕が劇団四季をよく観ていた頃の俳優さんがズラリ出演していて、それだけがこの公演の救いであり楽しみだった。
そうは言っても、初演から10年経った今、ほぼ無名と言っていい作品を上演してくれたことに感謝。ただフジテレビさん、せっかく製作するならもう少し気合いを入れて作って欲しいな。それと天井の高いこのホールは、芝居が散漫に見えてよろしくない。