2010-12-05 (Sun)
宇多田にしてちょうだい
最後に髪を切ったのは、まだ夏真っ盛りの8月。3ヶ月以上も放ったらかしにした結果、最近の僕はさながら“売れないストリートミュージシャン”か“ヘアスタイルに頓着のないアキバ系”という風貌で、野暮ったいことこの上なし。鏡を見るたびに気が滅入る汚さでした。
いつもは横浜の実家の近くで切っているのだけれど、たまには自分ん家の近くで冒険してみようと思い、ネットで調べて予約をしました。
担当してくれたのは女性の美容師さん。とても丁寧に説明をしながら切ってくれる方で、少々丁寧すぎるくらい。「これからトリートメント成分の入ったスプレーをつけていきます」とか「すきばさみを使ってませんが、今は髪の量を減らしているところです」とか、事細かに実況してくれるんです。ウザいありがたいんですけどね。
髪を切られている間、ほかのお客さんの観察をしていることが多いのですが、今日お店にいたお客さんで、いちばん面白かったのが「あたしを宇多田ヒカルちゃんにして。大好きなの」とリクエストしていた40代くらいの女性。「それは無理だろ」と心の中でツッコみましたが、担当の美容師さんは「宇多田ヒカルですか・・・」と少し考えて、奥に引っ込んでいきました。
雑誌かネットで確認でもしていたんでしょうか。出て来て「ペプシのCMの宇多田ヒカルみたいな感じで大丈夫ですか?」と、一応イメージできたみたいです。
何が面白いって、「宇多田にしてくれ」だなんて、よく言えるなと思ってさ。もしも僕が「福山雅治みたいに」と注文したら唖然でしょ? 「どの口が言った?!」と怒鳴られたってやむを得ませんよ。まず僕なら恥ずかしくて死んじゃうね。
それにしても美容師さんも仕事とは言え、よく笑わないな。