2010-10-24 (Sun)
速く喋れない人
最近、テレビでやたら見かける戦場カメラマンの渡部陽一氏。
独特のゆっくりした喋り方がウケて、バラエティ番組に引っ張りだこですよね。特別面白いことを話すわけではないのに、なんか面白い。
僕がこの人を最初に知ったのは、実はラジオでした。“にち10”のゲストだったんです。
ゲストコーナーが始まってすぐに「あれ? この人の喋り方、何か変じゃね?」と感じたのだけれど、安住アナはそこには触れなかったんですよ。30分近く終始あの喋り方なのに。
それが今年の2月のことでした。以来、ずっと彼のことが気になっていたのですが、ある日テレビでついにお姿を拝見したんです。当然のようにあの喋り方がイジられまくっていました。
その後、間もなく様々な番組で見るようになり、今やすっかり有名人。
戦場カメラマンと名乗るだけあり、撮影の裏話などを語るときはとてもシリアス。
なんだけど、一方なかなか空気の読めるとこもあって、以前「しゃべくり007」に出演した際に「好きな映画は《ニュー・シネマ・パラダイス》」と話していたのに、その後にゲストで出てきたトム・クルーズには調子よく「好きな映画は《トップ・ガン》」と言い放っていましたよ。面白いじゃないの。
カメラマンの世界はシビアで、撮れた写真をどこの新聞社や通信社も使ってくれなければ、多額の費用を掛けて戦場で撮影してきたとしても、何の収入にもならない。
渡部さんが今、これだけマスコミに出ずっぱりなのは、タレント志向だからとかではなく、本業の撮影資金に充てるためなんだろうなぁと、僕は思ってるんです。だから「ちょっと出過ぎ〜」と思っても、許容してあげたいんですよね。
渡部さん、僕と同い歳ですって。マツコ・デラックスくらいの衝撃。