2013-03-14 (Thu)
僕の秘技
本日はホワイトデー。バレンタインのお返しをしなければなりません。
例年、課の女性が義理チョコを配った場合、お返しは男性職員全員で金を集めて「みんなから」と言って渡すべく、事前に打ち合わせをしたりするものですが、今年はその旗振りをする人が誰もおらず、どうするか決められないまま当日を迎えてしまったんです。
ということで、とりあえず個々で渡すことを考えなければいけなくなりました。
前々から書いているように、大嫌いな斜向かいのババアから、これ以上ないくらいお義理感たっぷりのチョコレートを受け取ってしまったので、そこはやっぱり義理返しをしないといけませんよね。借りは作りたくないし。なので、一応用意をして行ったんです。
さて決戦の今朝ですよ。
これ以上ないくらいお義理感たっぷりだったからには、できればこちらも「義理ですから」というニュアンスは顕示したい。ならば、朝早く出勤して物言わず机に置いとくべしと思い至りました。ところがババア、僕がいつもより20分早く出勤したのに、今日に限ってもう来てやがったんです。くぅ〜、作戦失敗・・・。
ではどうするか。
課の周りの人たちの出方を窺っていると、朝一で真っ先にお返ししたのが課長でした。
ババア、課長自ら渡しているにもかかわらず「誰からですか?」とか聞いてきて、課長も咄嗟に「あ、みんなからです」なんて言っちゃってるの。そんな打ち合わせしていないのに。
いっそそういうことにして、用意したお菓子は持って帰ろうかとも思ったのですが、まあ、そうもいかんだろうということで、昼休み直前に急遽作戦変更して、渡しましたよ。
熟慮の末、当初の「義理ですから」とは真逆の手法。秘技ツンデレ。
おそらくババアとしては、普段いちばん足蹴にしている僕からのお返しなどあるはずないと思っていたことでしょう。そこを逆手にとって、最大級のジェントルな感じで「お荷物になるかも知れませんから、お昼にでも召し上がってください♥」と言って渡してやったんです。
ババア、いちころ。午後から態度が急変し、普段絶対に僕の目を見て挨拶とかしないのに、今日ばかりは「ありがとうございました。お先に失礼します」とか言いやがんの。
こないだは「私は食べ物なんかで釣られたりしないんだから」と憎まれ口を叩いていたじゃん。「そういうとこが嫌いなんだよ」と心の中でつぶやいて、作戦は完了したのでした。