2010-02-17 (Wed)
「ありがとう」が欲しいんです
大手町駅で半蔵門線に乗り換えると、ほぼ確実に座ることができます。
そこで僕は、自分の指定席を勝手に決めているんです。いちばん隅の優先席なのですが、帰宅時間にお年寄りに遭遇することもないので、空いていれば必ずそこに座ることにしています。
しかし優先席に座るからには、譲るべき人が来れば譲るつもりで、常にいるわけです。
で、今月はやけに妊婦さんに当たるのよね。これで2度目。
今日は早めにマタニティマークに気がついたので、すぐに「どうぞ」と声を掛けました。ところが、譲った妊婦。頭を軽く下げるだけで「ありがとう」など一言も発せずに座り、その後、優先席にもかかわらず携帯電話をピコピコと触ってるじゃありませんか。悪びれもせず。
それを見て、正直「ちぇっ、譲り甲斐のない女。立たなきゃ良かった」と思ったのは、まあ事実です。でもすぐに思い直しました。「お腹にいる赤ちゃんに罪はない。だから良いのだ、これで良いのだ」と。
でもね。どんなに些細なことでも、心のどこかで感謝をされたいと思う自分がいるのは、やっぱり否めないんです。たとえば、真夜中のコンビニエンス・ストアで、店員に無言で応対されたりするとムッとしませんか? 「ありがとうございました」くらい言えよ、と。
ええ。ちっぽけなのはわかっています。仕事柄、感謝されることの少ない毎日なので、人間が矮小になっているんでしょうかね?