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2009-01-22 (Thu)

分相応の持ち物

分相応」あるいは「分不相応」という言葉があります。
これはかつての日本で設けられていた身分制度から来る「分」にふさわしい、ふさわしくないということに由来する言葉だろうと思います。「百姓の分際で」の「分」と一緒ですね。
もちろん、現代の日本に“身分”は存在しないのですから、「分不相応」と使う時の「分」は生活水準だったり経験値だったりするわけです。
だからこそ、この言葉は他人に向けて発してはいけません。たとえば――

「おまえにその服装は分不相応だ。もっと相応な物を着ろ!」

なんて言われたら、カチンと来ますよね? よほどの上下関係が成立しない限り、他人に使ってはいけない言葉なのです。
あくまでも自分への戒めの言葉。身の丈にあった振る舞いをするために使うということです。
「そんな上等な物をいただくなんて、半人前の私には分不相応ですから」みたいな。

でね、話は矛盾するんだけど。
昼休みに入ったカレー屋で、カウンターの2つ隣に中学生が2人座っていたんですよ。
その子たち、2人ともルイ・ヴィトンの財布をテーブルの上に置いていたの。さすがに財布だけが浮いてる感じでね。僕は「ちょっと、分不相応だなぁ・・・」と思ったわけですよ。どうせ中身は数千円だろ?みたいな。
大きなお世話だとはわかっているし、他人に対して「分不相応」って使っちゃいけないとは理解しているつもりなんですけどね。
でも、10代の女の子がパールのネックレスとかしてたら、おかしいでしょ?

やっぱり年齢や経験値に見合った持ち物っていうのがあるような気がします。

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