2006-07-18 (Tue)
嘘つき
ニュースを見ると、秋田県で二人の子供を殺した容疑で逮捕された女の話題ばかり。
虚言癖のある女――どのメディアもそんな色眼鏡で彼女を見ている。そうなった原因は、彼女が幼い頃から虐待やイジメを受けて育ってきたからだとコメントしてる人がいました。ツラい状況から逃れるためについてきた嘘が、いつしか自分に都合の良い嘘に変わり、やがて平気で嘘がつけるようになってしまう。
どんなにツラくても、人間は簡単には死なない強い生き物だけど、同時に弱い部分が大きく歪んで、取り返しのつかないことになることだってあるのです。
そう言えば少し前だったか、芸術選奨を受賞した日本の画家が、イタリア人の作品を盗作したとかしてないとかでニュースになっていましたが、今回の嘘つき女を見て、なぜかあのオッサンの意味不明な言い訳を思い出しました。
もちろんオッサンは殺人は犯してないけれど、両者とも嘘に嘘を重ねて見苦し過ぎる。テレビで見る度、不愉快で吐き気がします。
嘘をつくなら、最後まで貫き通せる嘘でなきゃダメ。それが裏切りであっても、優しさであっても。相手に疑念を抱かせない。これが嘘です。最初から疑わしい嘘なんて、つく資格もないわ。