2013-09-04 (Wed)
男のやせ我慢
中目黒から新大久保に行こうと思うと、単純に考えれば東横線で渋谷に出て山手線に乗り換えるわけですが、地下5階から地上に上がってさらにJRのホームまで行くのに、エスカレーターでゆっくり上がったりなんかすると、軽く10分は掛かるんですよね。
なので、実は日比谷線で恵比寿に出たほうが運賃も同じだし、楽だし早いということがわかり、最近はそちらを利用するようにしています。
恵比寿駅の日比谷線のホームを出てエスカレーターを上がっていると、前方になかなか男前の若いサラリーマンが下りのエスカレーターに向かって歩いていました。
そのイケメンサラリーマン、颯爽と歩いていたんですけど何かよそ見をしていたみたいで、目の前にあった銀色の手すりに激突。股間を思いっ切り強打したんですよ。
うわー、痛そう。男ならその痛みは推して知るべし。
・・・と気の毒に思いながら様子を見守っていたのですが、彼は何事もなかったようにサッと体勢を立て直して、そのままエスカレーターに乗ったんです。
いやいや、痛かったっしょ? いや、今の痛いって。
ちょうどそれくらいの高さの手すりだったし、強打の瞬間も見てるし。
でもね、何食わぬ顔でエスカレーターに乗ったそのイケメンサラリーマン、耳が真っ赤だったのを僕は見逃しませんでしたよ。
痛かったに決まってるんですよ、絶対に。でもそれ以上によっぽど恥ずかしかったんでしょうね。格好つけて歩いてたら手すりに股間を強打して、その場で悶絶なんてした日にゃ格好悪すぎますからね。嘘でも涼しい顔をしてその場から立ち去らねば。
同じ男ですから気持ちはよくわかりますわ。
一つ意地悪なことを言うならば、男前のドジはちょっとだけ「いい気味」とか思いますけど。