2013-12-09 (Mon)
働くべき場所
朝の通勤途中に、某大手牛丼チェーンに入りました。
店に入った途端、かなりイヤ〜な予感がしました。20席ほどあるカウンターで、お客が座っていない席のほとんどに、食べ終えた食器が片付けられずにそのまま残っていたんです。7〜8席はそれで埋められていたかなぁ。
フロアには60代と思われる男性。いかにも要領を得ない感じで注文を聞いています。
イヤな予感の元凶は、まさしくその初老の店員でした。出来上がった品物を出すのにもたついて、食べ終わった食器を片付ける暇がない。
ほんのしばらく様子を見ていた間だけでも、いくつもヘマをやらかしていましたからね。味噌汁は2回こぼしていたし、注文は聞き間違え、提供する順番も間違えていました。
もうね、待たされているお客が皆、イラついているのが伝わってくるんですよ。
渋谷に程近い、言ってみれば大都会。それも朝食時の牛丼屋なんて言ったら、客がひっきりなしに来るわけで、よほど慣れた人でも相当の要領の良さとスピードが要求されるのに、ハッキリ言って動きが覚束ない不慣れな初老の男性アルバイトですよ。
雇った側は、なぜこの店のこの時間にシフトを入れたのか、と。
何だか、その人を見ていて切なくなってしまってね。
これまでどういう人生を歩んで、今この店で大勢の客にイライラされながら牛丼を運んでいるのかわからないけれど、「あなたが働くべき場所はここではない」と言ってしまいそうになりましたよ。
そしていつか自分も、こんな風に邪険に扱われることに耐えながら生きて行かねばならない日が来たらどうしよう・・・って、胸がギュッと締め付けられましたね。