現在、日本人の大多数は、インターネットを見るのに“MS Pゴシック”というフォントで見ていると思われます。Windows 95の頃からデフォルトで指定されていて、システム・フォントをわざわざいじったりする人なんて少ないでしょうからね。
僕はかねてより、この“MS Pゴシック”というフォントが好きになれませんでした。
とくに英数字の不格好なこと、この上ない。日本語表示にしても、ビットマップデータで表示された小さいサイズだと、せっかくXPから導入されたClearTypeが利かなくて、ギッザギザ。
どうしてもイマイチ感が拭えません(印刷された文字は結構好きなんですが)。
そこで登場したのが、次期Windows Vistaに向けて開発されているフォント。その名もメイリオ。
発表されたときから何となく期待をしていたんですが、最近XP上で利用できると知り、さっそく導入してみました。まだ完全版じゃないので、ベースラインとか軽くおかしなことになっているようです。
とにかくディスプレイ上での視認性を追求しているらしく、たしかに読みやすいですね。他のフォントと比べると、若干幅広な印象を受けるし、“MS Pゴシック”よりもデカい。けど、かなり良い感じ♪
これなら欧文フォントを指定しなくてもオッケーな見た目ですよ。
ちなみにデザインしたのは河野英一という人で、ロンドンの地下鉄の文字なんかをデザインした人なんですって。ラテン文字をマシュー・カーターという人が担当。メイリオの欧文文字は“Verdana”をもとに作られてるそうです。
WindowsもかなりMacを意識して、見た目にも力を注いできたようですね。