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2012-11-13 (Tue)

'80年代、'90年代の日本のポップス考

昨年の一時期、自分が小学生の頃に聴いていた歌謡曲を懐古するというのにハマっていました。年代ごとにヒット曲を集めたコンピレーション・アルバムがいっぱい出ていますよね。ああいうのをレンタルしてきて、しみじみ聴いていたんです。 ・・・・・暗いですね。

年代を追って聴いていくと、音楽シーンの移り変わりがわかって楽しいんですよ。
たとえば'80年代前半のアイドルたちの歌とか今聴くと、歌詞がエキセントリックで笑えます。いちばん素敵!と思ったのは、田原俊彦の『NINJIN娘』

1本でも ニンジン ニンジン
2本で ニンジン ニンジン
ぼくは大好き ニンジン娘
・・・(中略)・・・
白けりゃ ダイコン ダイコン
黒けりゃ ゴボー ゴボー
緑色なら ピーマンさ (作詞:宮下智)

「黒けりゃゴポー、緑色ならピーマンさ」ですよ。「おかあさんといっしょ」とかで歌われそうな可愛らしい詞ですが、これをトップアイドルに歌わせるという不敵さ。

それとフェードアウト(演奏が徐々に小さくなっていく)の曲がとても多いのですね。
現在のようにライブで演奏する機会も少なく、ラジオなどを通じて音楽を聴いてもらうことがほとんどだったため、それに合ったスタイルがフェードアウトなのだ、というようなことがどこかに書いてありました。なるほどなぁと思って。
ドーナツ盤の収録時間は5〜6分が限度だったんでしょうか? 1曲1曲も短かったですもんね。2分半くらいしかない曲とかね。下手にダラダラやられるより、よほど気持ちが良い。

'80年代中頃までは生演奏感がハンパなくて味わいがあるんですが、録音やミキシングの技術も拙かったのか、音が貧弱でとても時代を感じさせますね。
コンピューターでの打ち込み音楽が流行り出すと、今度は低音が異様に強調されて、'90年代初期の曲など、スネアドラムが大きくてビックリすることがあります。

昨今は、昔の曲を今の技術でリマスタリングして、ベスト盤のような形でリリースするアーティストがたくさんいますが、'90年代初期くらいまでの曲は、リマスターが大変そう。
専門的なことはよくわかりませんが、ただ音圧を上げて収録しただけでは、音の貧弱さやバランスの悪さが酷くて、聴くに堪えない時がありますからね。

まあ結論としては、デビュー当時のトシちゃんは凄かったってことでしょうか。コロッケのものまねが「大袈裟ではないんだぁ」って思いますよ。

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