エリン・ブロコビッチ
Erin Brockovich
- 2000 / アメリカ
- 監督
- Steven Soderbergh
- 出演
- Julia Roberts
- Albert Finney
- Aaron Eckhart
- Scarlett Pomers
- Peter Coyote
- Veanne Cox
- Tracey Walter
《トラフィック》とともにソダーバーグ監督の名を一躍世に知らしめ、ジュリア・ロバーツにオスカーをもたらした作品。何度見てもジーンと来てしまう。
離婚歴2回で3人の子持ちのエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は、働き口が見つからず請求書の嵐。車に追突され、裁判でエド・マスリー(アルバート・フィニー)に弁護を依頼するが敗訴。ますます生活は困窮し、エドの法律事務所に押しかけ、無理矢理雇ってもらうことにする。書類のファイリングを頼まれたエリンは、健康被害に苦しむヒンクリーという地域の住民の資料に興味を持ち、独自で調査をし始める。それは大企業PG&E社の工場が垂れ流す6価クロムによる水質汚染が原因だとわかり、住民たちに訴訟を起こすよう働きかけるエリンだったが――
実はこの映画、イタリア旅行の飛行機で寝てる間に上映していて、起きたらちょうどオチ(ボーナスの金額)のところをやっていて・・・。だから、ハッピーエンディングなのを見る前からわかっちゃってたんだけど、それでも非常に面白かった。
実際のところ手に汗握る裁判劇があるってわけでもなく、やたら地道な住民への説得とか調査のシーンが多いのだが、さすが実話に基づいているだけあって、話に重量感がある。それを、ブロコビッチの人好きする性格と演じるジュリア・ロバーツの笑顔が軽やかにしてくれて後味のとても良い映画になった。
ソダーバーグの演出は総じてドライなんだけど、和解金を伝えに行くシーンなど何度見てもウルウルくる。いちばんのお気に入りシーンは、大企業の顧問弁護士に汚染地域の井戸水だと言って出すとこ。拍手しそうになったよ。