2013-09-25 (Wed)
ヘルプマーク
池尻大橋で帰りのバスを待っていると、僕の後ろに並んでいる人がやけに距離感が近くて、抱えているリュックサックが僕の体に当たってくる。
「なんでそんなに近くに立つんだよ。近いっつーの」と思いながら、その人から一歩離れる。するとまた一歩分近づいてきて、仕方がないからもう少し離れると、また近づいてくる。「僕、そのうち道路に押し出されちゃうんじゃないの?」と思うほど距離が縮まるばかり。
そんな立ち位置の小競り合いにもやがて疲れ、ふとその当たってくるリュックサックに目をやると、見慣れない赤いストラップが付いていました。
黄色いテープに「ヘルプマーク」と書かれ、何かの意思表示マークなのであろうことは何となく察しました。「マタニティマーク」とかそういう類かな。
そこで、その場で「ヘルプマーク」と検索してみたら、極々最近(昨年10月)始まった取り組みであることがわかりました。
義足や人工関節、内部障害や難病の方、あるいは妊娠初期の方など、外見からはわからないけれど、援助や配慮が必要な人たちのために、東京都が作成したものだそうです。
たしかにその女性は、僕にリュックサックを押し当ててくるし、パッと見どこかが悪いとはわからなかったですが、何か配慮が必要なのですね。そんなマーク、まったく知らなかったぁ。
その人は「ヘルプマーク」と記したシールを貼っていたので、それが何なのか調べることができましたけど、普通はシールはなく赤地に白い十字とハートがデザインされているだけのもののようで、ストラップだけ単独で見ても、僕はそれと気づかなかったと思いますね。
僕が世事に疎いだけなんでしょうが、こういう取り組みで多少なりとも助かる方がいるのなら、もっと積極的にPRすべきかも知れません。