2013-02-04 (Mon)
アン・ハサウェイにハマり中
先々週に見た映画《レ・ミゼラブル》。何だか今頃になって「そう言えば、アン・ハサウェイ良かったなぁ」と思い出されて。目下、アン・ハサウェイが歌っている動画とか検索しては、ダダハマり中なんです。
全編が歌のミュージカル。キャスティングを聞いて「ハリウッド女優が歌なんて歌えるの?」と思った人も多いんじゃないでしょうか。実のところ僕もそう思っていました。でもよくよく確かめてみたら、あらビックリ。
彼女の母親は舞台女優で、しかもファンテーヌを演じたことがあり、アン自身もブロードウェイの舞台に立ったことがあるという経歴の持ち主でしたよ。
2009年のアカデミー賞授賞式では、司会のヒュー・ジャックマンとガップリ四つのデュエットを披露して、大喝采を浴びています。(←ぜひ動画を見て!)
僕は常々「歌心」というものを基準に、歌が巧い下手を語ってきました。
かつて、僕がこき下ろした中にスーザン・ボイルがいます。イギリスのオーディション番組で《レ・ミゼラブル》の『夢やぶれて』を歌って高く評価された人。ですが、当時の動画を見直しても、いまだに何がそんなにウケたのかわかりません。『夢やぶれて』だけを取って見れば、僕にはまるで「歌心」を感じないのですよ。
そこでアン・ハサウェイです。
歌手としてではなく、ファンテーヌとして歌うというアドバンテージはあるにしても、スーザン・ボイルの平坦な歌唱など遠く及びません。
圧巻はクライマックスの“So different from this hell I'm living.”のところ。あれほどの感情表現をしながら音楽性も損なわずに、聴く者の心に深く印象を残す。
本編とトレイラーとでは別テイクのようですが、どちらも素晴らしい。本物です!
パンフレットを読むと、プロデューサーや作曲家らは、スーザン・ボイルが『夢やぶれて』を歌ったおかげで知名度が上がったことについては、謝意を表しているようでしたが・・・。