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2010-12-17 (Fri)

凄いらしい

僕は普段、長編映画(とくに洋画)をテレビのオンエアーで見ることはまずありません。なぜなら吹替版では嫌なのと、合間にCMが入るから。
ですが、今夜は「金曜ロードショー」で《オペラ座の怪人》がやっていたので、全編見てしまいました。ちょいと風邪気味で、早々と帰宅したので暇だったし。
今日の放送は、舞台版を上演している劇団四季の全面協力による日本語吹替版だったんです。2005年の公開時に映画館に見に行って、大変ガッカリしたこの映画でしたが、馴染みのある上演台本を土台にしてあるので、今日のほうが断然楽しめましたね。

この映画版は、いくつもダメなところがありますが、そのうちの一つに音楽的レベルの低さがありました。とくに怪人役のジェラルド・バトラーの歌が残念すぎる。四季版はその不満を感じさせなかったのが大変良かったですね。吹替を担当したのは、四季の舞台で何年も主演している高井治。東京芸大出身ですから、当然と言えば当然。

エミー・ロッサム演じるクリスティーヌ役には沼尾みゆき。舞台《ウィキッド》のグリンダ役で観たことのある女優さんで、その時は悪い意味で「四季臭いなぁ」と思ったものですが、今回の中ではいちばん上手でした。台詞も四季臭くなくて。彼女も芸大出身。

逆に残念だったのはラウル子爵役の佐野正幸。舞台にはおそらく1988年の初演から出ていて、怪人も演じたことがあるベテラン。なのに、いちばんダメでした。とくに台詞。四季臭さが鼻について、テレビにはいかにも馴染みません。

全体として英語版の音に乗せるので、歌の吹替は間延びして大変そうでしたが、健闘していたと思います。これで元の映画がもう少し完成度が高かったら良かったのになぁと、惜しまれてなりません。監督はジョエル・シュマッカー

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