2010-12-14 (Tue)
料理をする姿が美しい
お昼に入ったパスタ屋さん。シェフとフロアの二人だけ。それも男性二人でやっているこぢんまりとしてコジャレたお店。僕は厨房を前にしたカウンターに通されました。
何が素晴らしかったって、シェフが料理しているのをずっと眺めていたのですが、とても美しかったんですよ。なんて言うか職人技の美しさ。
僕、これまで思ってもみなかったんですが、料理をする姿って美しいですね。動きに無駄がなくて、計算され尽くした段取りと、流れるような作業工程。さして広くない厨房で、腕が4本くらいあるんじゃないかと見紛うばかり。高い位置からお塩をフライパンに振り入れる指先なんて、芸術ですよね。
そのシェフのこだわりは、絶対に一人前ずつしか作らないこと。同じ品を複数オーダーされても、必ず一つのフライパンに一人前(もちろん二人客なら、並行して作っていましたが)。
だから結構待たされるんですけど、一つ一つ丁寧に味見もして、盛り付けも決して雑にしない。ソースが皿に付けば拭き取ってからお出しする。
普段、小汚い中華屋とか荒っぽい調理行程ばかりを見ることが多いので、すごく新鮮でした。もちろん中華屋さんがチャーハンの鍋を振る姿とかも、芸術ですが。
お腹を減らしてるお客様に美味しい料理を提供したい。料理人のそんな信念と愛情が、美しく見えた源なのかも知れませんね。