2010-09-23 (Thu)
脚本家で選んでみました
秋分の日。「笑っていいとも!」テレフォンショッキングのゲストは山本裕典。
近く蜷川幸雄演出の舞台《じゃじゃ馬馴らし》に出演する山本くん。話題は終始その舞台のこと。タモさんもシェークスピアについての蘊蓄を語っていました。シェークスピア劇で登場人物が長く口上を述べるのは、当時の観客が真剣に舞台を観ていなかったので、状況をその都度何回も説明する必要があったからなのだそうで。
そう言えば、先日最終回を迎えた「夏の恋は虹色に輝く」で、駆け出し俳優である主人公が《ハムレット》の舞台稽古中に、とあるワンシーンの解釈を述べていたのですが、シェークスピア劇というのは、そういう学問的な面白さもアプローチの一つなんでしょうね。
7月クールは、3本の連続ドラマを見ましたよ。
「夏虹」は、まあ、なぜ見ていたのかわかりません。大森美香という脚本家の作品は、かつて面白いと思ったことがなくて、今回も最後まで見どころなし。嵐の松本潤を以てしても、このプロットじゃキツいのは、はじめからわかっていたと思うのだけれど。
あとの2本とも、超売れっ子脚本家の作品。
1つは野島伸司の「GOLD」。主演は天海祐希で、正直言うと出演者は彼女以外に魅力的な人がいなくて、見ようかどうしようか迷いました。天海の秘書役で長澤まさみが出ていたのですが、この二人の掛け合いが唯一の楽しみだったでしょうか。それとエド・はるみがなかなか出色。
野島はそのうち新興宗教の教祖でも始めちゃうんじゃないかと思うほど説教臭く、最終回に向けて盛り上げはしたけれど、詰めが甘くて大きく期待外れでした。
もう1つは宮藤官九郎の「うぬぼれ刑事」で、実は僕、クドカン作品をあまり見たことがなくて、どうなの?と疑って掛かっていたのですが、これがいちばん面白かったです。
主演はTOKIOの長瀬智也。ぶっちゃけ僕はあまり好きな役者ではなかったのだけれど、さすがクドカン作品の常連。きちんと脚本・演出の意図を押さえて芝居をしていることに感心してしまいました。巧い! 緩急自在!
共演者、ゲスト出演者も豪華。ビックリしたのは荒川良々の身長が183cmもあって、長瀬くんと変わらないこと(←そこかい)。あとは三田佳子の貫禄。