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秋葉原の某大型家電量販店に行ったときのこと。
これと言ったあてもなくオーディオ・コーナーを眺めていると、近くにいた歳の頃なら70過ぎの老人がよろめいたかと思ったら、そのまま倒れてしまいました。意識はあるようだったので「大丈夫ですか？」と声を掛けると、「うん」と頷いて起こして欲しそうに僕に手を伸ばしてきたのですが、普通の倒れ方じゃなかったので、店員を呼ぶことにしました。お客の相手をしているところだったけど、そんなの関係ない。
ずいぶんと若い男性店員が、倒れている老人の様子を見て、別の店員を大声で呼びました。別の店員は携帯電話を取り出し、どこかに連絡している様子。
そうこうしてる間に、倒れた老人は口から少し嘔吐している。やっぱり起こさなくて良かった。で、店員たちはバタバタと走り回っているんだけれど、一向に老人に付き添おうとやって来ない。僕はその間、ずっと一人で老人を見守っていなければならない雰囲気。
いやいや、あり得ないんですけど。まずは誰か一人付き添えよ！

しばらくすると、フロア責任者みたいな人がようやく登場し、先ほどの若い店員やら2、3人で老人に「もしあれだったら救急車を呼びますか？」などと話し掛けていました。
あり得ないのは、さらにここから。
倒れたときの状況とか聞かれるかなと思い、僕は立ち去らずにいたんだけれど、状況説明はおろか、ずっと付き添っていた僕に礼もないの。3分くらい一人で見ていたんだよ！ シカト？！

腹立たしかったけど、関わりたくもなかったので、そっとその場を去りました。
それにしてもその量販店の緊急事態の対応は、酷すぎ。もう少し危機管理体制をしっかりしておかなくちゃ。企業の責務です。