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僕は小さい頃から読書が苦手でした。読書と言うか活字全般が苦手で、我ながら悲しいくらい語彙力がありません。だから会話や文章から、その人の語彙の豊かさが垣間見えると、掛け値なしに尊敬してしまうんです。

そんなボキャブラリー豊富な人と話をしていて、ふと印象に残ったフレーズがこれ。

「そそっかしい」

もちろん「そそっかしい」という言葉の意味は知っていますし、特別珍しい単語でもありませんが、もしかしたら僕は会話の中で使ったことがないと思います。もちろん正確には覚えてはいないけど、少なくとも15年は使っていません。同じ意味で「おっちょこちょい」とか「マヌケ」は使ったことがあるような気がするのだけれど。

何かたわいもない失敗をやらかしたときに、この「そそっかしい」という言葉の持つ爽やかさ。なんで今まで会話に用いなかったんだろう。たぶんこういう何気ない単語がスッと出る人が、僕の尊敬する語彙力の持ち主なんだと思います。