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1ヶ月に一度、部屋の家賃を信金に振込に行きます。その信金の近くに勤めている旧友のN.Kさんと、今月も会って飯を食いに行きました。会うのはひと月ぶりだけど、電話ではわりと頻繁に話もしている。けれど近況報告ってのは意外とあるもので、それだけで2時間くらい平気で喋ってしまうんですよ。

今の職場、それはそれは劣悪な労働環境なので、N.Kさんは昨年から「退職する」と宣言していました。結構本気のようで、彼女の実の妹さんと一緒にケーキを出すような喫茶店を開きたいと、毎週末に不動産屋巡りをして、お店に良さそうな物件を探していたのだそうです。
そろそろ6月末メドくらいで退職の意向を伝えるのかと思い、先日電話で「辞めるって言ったの？」と聞くと、「実は事情が変わって」とのこと。どう変わったのかは、電話では詳しく聞かず、今日会ってから聞かせてもらうつもりでした。

「実は妊娠して･･･」

何せ突然の告白に相当ビックリ。けど、とっさに口を衝いて「おめでとう！」と出ましたよ。ああ、それで今日は「私はソフトドリンクで」ということだったのか。その発表があるまで店に入ってから40分近く。僕はたまたまタバコを吸わずにいたんだけど、良かったよ。
彼女も今年35歳。子供が欲しくなかったわけじゃないだろうけど、なかなか授からず、半ば諦めていた様子。それがこのタイミングだったので、本人もビックリしているみたいでした。
だけど僕は言ってやりましたよ。「子供を産むっていうのは女性の特権なんだし、せっかく授かったんだから、出産を楽しみな」って。そして「こんな時くらいわがままになりな」とも。お店を持つ夢は、ちょっと先の話になってしまいそうだけど、自分のことを、そして子供のことを第一に考えて、わがままになっても良いと思うんです。

いつもだったら、たっぷり3時間は喋り倒すところですが、今日は早めに切り上げましたよ。まずはとにかく体を労れ。