2007-08-08 (Wed)
嘘から出た病
暦の上では、本日は立秋。秋の始まり。一応、時候の挨拶は“残暑見舞い”なのだそうで。てか、暑くなり始めたばっかりだと思うんですけど。なんか変なの。
大相撲の横綱・朝青龍が腰椎の疲労骨折を理由に、夏巡業を休むと言っといて、実は母国モンゴルでサッカーをやっていたことがバレた件。出場停止や自宅謹慎の処分を食らい、一件落着かと思いきや、今度は何やら精神的に憔悴しきっているとかってニュースでやっていた。モンゴルに帰るべきだとか何とか。何日か前に見たワイドショーでは、朝青龍を診た精神科のドクターが、報道陣に向かって「鬱病の一歩手前」みたいなことを宣っていた。で、思ったんだけど、医者が患者のプライバシーを大声で暴露していいもんなの? 守秘義務とかないの? あれじゃ、朝青龍に鬱病だとPRしてくれって頼まれたんじゃないかと邪推してしまう。今朝のニュースでは、別の(日本相撲協会が派遣した)医者が「急性ストレス障害」と診断し、これもやっぱり発表されていた。そういうことなら間違いないんだろうけど、なんて言うか不名誉なことじゃないのかなぁ。
いやね、反発を招くのを承知で書くと、横綱っていうのは「心・技・体」に秀でている者こそがなるべきものでしょう? そのうちの「心」の部分が、今回の事で世間にはものすごくお粗末に映ってしまったんじゃないかなぁ。心が脆い、と。それが横綱という立場には、不名誉なんじゃないだろうか。
もちろん「急性ストレス障害」は、どんなに心の強い人でもなり得るんだろうし、心が弱いから鬱病になったりするんじゃないって思うよ。でも彼の場合は、一連の短慮な行動が招いた結果だと思うので、僕はあまり同情できない。
要するに、すぐにバレるような嘘はつくんじゃないってことよ。