2001-04-17 (Tue)
Psychological Topics
今時、猫も杓子も「トラウマ」って言葉を使いますよね。さながら、“苦い思い出、嫌な経験”くらいの意味で使われています。
「子供の頃に噛みつかれたのが“トラウマ”になって、犬嫌いになった」ってな具合。
だけど、本当のトラウマはそんな可愛いもんじゃありません。
元々ドイツ語の“Trauma”という言葉ですが、心理分析用語で「心的外傷」と訳されます(「虎馬」じゃないよ。わかってると思うけど)。震災、交通事故、レイプや児童虐待といった、自らの処理能力を超えるような強烈な体験のことを言います。
これが元で「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)という病気になったり、極端な例では「多重人格症」になることさえある。心のキズ・・・簡単には消えないのが「トラウマ」なのです。
多重人格とまではいかなくても、誰にもいろんな横顔があると思います。
僕にも、やっぱりいくつか顔(性格)があるようです。よく昔っから“ムラ気”だって言われていたし、ひどい時にはまるで“Dr. Jekyll & Mr. Hyde”の如きです。
とっても陽気で人当たりのいい僕。かと思えば、尖っちゃって感じの悪い僕。「どっちが本物?」と聞かれれば、両方とも紛れもなく僕なんですよね。だから、よく「おまえはとらえどころがない」って言われてしまうんでしょうか。
なるべく、コンスタントに穏やかな性格(ジキル?)でいられるように努力はしているつもりなんですけど、“ムラ気”の解消はなかなか難しいみたいです。