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2000-10-31 (Tue)

♪まぁーさかり かーついで、きぃーんたろう〜

「金太郎」――この名を知らぬ人は、まずいないだろうと思います(サラリーマンのほうじゃありません、念のため)。では、どういう話かと聞かれたときに、果たしてどのくらいの人が明確に答えられるでしょうか。
たとえば、「桃太郎」や「一寸法師」、「かぐや姫」などは、どんなストーリーだったか、だいたい知っていると思います。
ところが「金太郎」だけは、昔から名前だけが一人歩きしていて、考えてみると僕も、まさかりをかついで、熊にまたがっているという例の童謡(作詞:石原和三郎/作曲:田村虎蔵)に謳われている姿しか思い浮かばないし、きちんと物語を読み聞かせてもらった記憶もありません。

今回、ちょこっと調べてみて初めて知ったのだけれど、なんと「金太郎」は、坂田金時という実在の人物なんですって! ちなみに坂田金時とは、平安時代の武将・源頼光の家来で、四天王の一人と言われた武士。その幼名が「金太郎」なのだそうです。

世に言う童話「金太郎」は、全国各地に古くからある“怪童伝説”が脚色されて形を成しているらしく、いろんな説があります。
酒田義家の嫡男として生まれたが、父親が殺され、敵から逃げ延びるために野山で暮らしたという話もあれば、母親は“山姥(やまんば)”で夢の中に出てきた“赤竜”との間にできたのが「金太郎」だという話もあるようです。出生地に関しても、童謡「きんたろう」のとおり“足柄山”なのかと思ったら、各地にその出生にまつわる話が残っています。

いずれにしても、「金太郎」の物語のほとんどは、熊と相撲をしたり、立ち木をなぎ倒したりという怪力エピソードを交えながら、源頼光に仕えるまでを描いた話のようですね。

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