2007-11-07 (Wed)
12年の時を経て
引き続き体調が悪かったので、「医者に行って薬をもらってきます」と言って早退しました。けれど、医者に行く気力もなくて、そのまま帰宅して1時間ほど仮眠して、約束があったので再び外出です。
浜松町の四季劇場「秋」で上演されている《ウェストサイド物語》を観に行ってきました。
隣の「春」劇場では10年目に突入するというディズニーの《ライオンキング》を上演しています。さすがにこれだけ長いことやっていると、集客も大変なのか、今夜は小・中学生の団体が何校も来ていて、劇場前は制服姿の子たちであふれかえっていましたよ。今週初めに誘ったY.Mさんと劇場の前で待ち合わせをしていたのですが、あまりの学生たちの多さに居心地が悪くて。
劇団四季の《ウェストサイド物語》を観るのは3回目。初めて観たときは1991年で、その次が1995年。今回は実に12年ぶり。キャストはガラリと代替わりしていて――と言うより、近頃の四季の俳優さんは全然わからなくて、ほぼ全員初めて見る人ばかり。そんな中、唯一ベルナルド役を加藤敬二が演っていました。すごい! 16年前に初めて観たときと同じ役で出ていましたよ。舞台写真とか見ると、さすがにお歳を召された感じは否めませんが、ダンスのキレは今以て劇団一だし、芝居も溌剌としていて、遠目で見る限りは違和感はありません。
一時期、上演権を手放していたのか、ジャニーズの人たちが演ったりしていた本作だけど、さすがに四季の十八番。演出も以前とほとんど変更なく、安定感は抜群。
ただ年々顕著になる“四季臭さ”みたいなものが、今回も鼻につきました。スターを作らない方針がこういう作品では裏目に出ますね。何しろ主役二人に華やかさがない。それと台詞回し。母音法とかいう独特の発声法が、台詞の流れを殺しています。日常の中で「体育館」という単語を「た・い・い・く・か・ん」と発音する人がいますか?
16年前の舞台が懐かしいなぁ・・・。
終わった後、浜松町の居酒屋で飯を食って、帰ったのは0:00amを回ってしまいました。体調は回復しないし、明日は生きていけるか心配。でも久々の観劇だったので、一応満足です。