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3泊4日と言っても実質は2日間しかフルにいられない。時間は無駄にできないね。ということで、8:30amにホテルを出発。

まずは近くのお粥屋さんで朝食を摂った。前回来たときは、最もポピュラーな“あわび粥”を食べたので、今朝は“貝柱粥”にしてみた。僕は昔からお粥ってどうも苦手で敬遠していたのだけれど、あわび粥以来、抵抗なく食べられるようになった。ダシの利いた韓国のお粥は本当に美味しい。

その後、銀行に両替に行こうとしたんだけど、土曜日はお休み。仕方なく引き返して、キョンボックン（景福宮）という李氏朝鮮時代の王宮を見学しに行った。1日数回、各国語のガイドさんに付いて回るシステムになっているのだそうで、10:30amから日本語ガイドの回。チョロッと見る程度の簡単なものかと思ったら、とんでもない。何と1時間20分のコース。昨夜あまり寝ていないので、眠いわ歩かされるわでもうヘトヘト。朝鮮の歴史をいっぱい説明してくれたのに、ひとつも頭に入らず、ただ疲れた。

昼食はサムゲタン（参鶏湯）。キョンボックンから歩いて程ない場所にある“土俗村蔘鷄湯”というお店で、前回来たときにガイドさんに薦められて、ぜひ行きたかった所。広くて雰囲気の良いお店だったが、お客は地元客も多くて満員。グッツグツに煮えたぎったサムゲタンはちょー美味そう。スープを一口。やや薄味？ とは思ったものの、ものすごくコクがあって、さすがに日本で食べたのとは違うよ。鶏肉はトロトロになっていて、味噌や塩をつけながら食べるからちょっと薄味だったらしい。感動だった。

食後にミョンドン（明洞）で両替をし（空港より少しレートが良いらしい）、みんなと解散して自由行動。一人で地下鉄に乗り、イテウォン（梨泰院）に行った。ソウルの地下鉄は治安も良いし安全。乗り換えが若干わかりづらかったけど、案外スムーズに辿り着けた。街をブラブラしたり、マッサージを受けたり。マッサージはちょっと痛かった。日本語が通じないので、「くっ」と声を出してみたけど弱くはならなかった。

夕食はミョンドンにある“シゴルパプサン”という韓定食の店。今まで韓国での夕食は焼肉しか食ってこなかったのだけれど、韓国通の人の紹介で初挑戦した。ズラリと並べられたおかずの数々は壮観だし、肉は使われておらず、とってもヘルシー。しかも安い！ 7人でビール2本入れて52,000ウォン。1人1,000円掛かってないんだよ。お腹も満足。

ミョンドンからの帰り道の出来事。すれ違う車から運転手の男の子が顔を出し、突然僕に道を尋ねてきた（おそらく）。僕は「わかんねえよ」と言って、そのまま走り去ったんだけど、考えてみたらちょっと驚き。前回の訪韓では、街を歩けば必ず日本人と認識され「完璧なニセモノあるよ」とか声を掛けられていたのに、僕は今、韓国人だと思われたわけだ。街に馴染んでたってことかな？

今日は韓国の新幹線KTXに乗って、プサン（釜山）まで行くことになっていた。チケットは昨日のうちに手配してあり、9:00amの列車に乗るためにホテルにタクシーを呼んだ。そしたら市内でマラソン大会が催されていたようで、普段より遠回りされたあげく、渋滞に巻き込まれてしまった。なんで地下鉄にしなかったかなぁと思いながら、30分もかけてソウル駅へ。

KTXの2時間40分はファースト・クラス（日本のグリーン車）ということもあり、非常に快適だった。
プサンに着き、まずはプサン・タワーへ向かった。僕的には正直「そんなとこ行ってもなぁ」って感じだったんだけど、みんなが行きたがるのでお付き合い。展望台まで昇り、プサンの街と海を一望。

それから、美味い海産物にでもありつこうとジャガルチ市場に行った。賑わう人並みと売っている色とりどりの魚にワクワクして、少し散策したいところだったのだけれど、一人が呼び込みのおばちゃんに引っ掛かっている。「まさかここに！？」と思ったが時すでに遅しで、まんまとその店に入れられてしまった。嫌な予感は的中し、料理はなかなか出てこないし、店員の態度は最悪。怒りを沸々とさせながら食うもん食って、夕食のご馳走に望みを託そうと店を出た。

プサン駅まで戻り、ソウルまでのキップを買おうとしたときに事件勃発。僕たちが乗ろうとしていたのは4:00pmくらいの列車。ところが何と7:20pmまでソールド・アウト！ ...orz
帰りのチケットなんて余裕で取れるだろうという目算が甘すぎた。ブツブツ言っていてもしようがないので、プサンのロッテ免税店でお買い物。お土産を買う時間もなかったので、ちょうど良かった。

帰りのKTXもファーストクラス。1つ前の座席に1歳半くらいの赤ん坊がいて、こちらを窺っているので、変顔をしたりしてたらグズっていたのが止んだ。隣に座ってた韓国人の女の子もその子に構ってあげていて、ちょっぴり微笑ましかった。

晩飯は電車の中で変にツマんだりしちゃったので、帰りにキムパ（韓国ののり巻き）を買い、ホテルで食べて終了。何だか今日はツイてなかった気がする。

せっかくの韓国旅行で、まだ1回も焼肉を食べていない。本当は昨夜、焼肉店を予約していたのに、時間までにソウルに戻って来られなかったのでキャンセルの憂き目に。

ということで、そのリベンジに朝から焼肉ですよ。ちょっと遅めの朝飯、または早めの昼飯。ミョンドンにある“キョンボックン”というお店で、10:30amにホテルまで迎えに来てもらった。店に入ると従業員がまかないの最中だったよ。さすがに早すぎたね。でも、この機を逃すわけにはいかないので、思いっきり悔いのないように食べまくった。

向こうのカルビは大抵が骨付きで、日本の肉よりも幾分噛み応えがあるんだけど、そこがいい。キムチもサンチュもいくらでも食っていいし、店員さんが焼いてくれるスタイルは楽ちん。やっぱり韓国に来たら焼肉を食べないと、なんのための旅行かわからなくなるよね。午前中だというのにビールなんて飲んでしまったりして、幸せだなぁ。

0:40pm、とうとう迎えが来てしまった。月に帰らなくては。いつもだとイヤと言うほど連行される免税店も、今回はキムチ屋さん1軒だけ。キムチなんて死ぬほど食ったから興味なし。でも、みんなは誰にあげるのか結構買っていた。僕は日本のキムチのほうが美味いと思うけどな。

キンポ空港で多少時間を持て余したので、最後の2,000ウォンでアイスクリームを買って終了。帰りの飛行機はわりと順調で、ほぼ予定どおりに東京に着いた。やっぱり羽田は楽だ。京急に乗ってすぐだし。

旅行の余韻に浸る間もなく、仕事仕事。職場がこの土日にレイアウト変更をして、僕の席も移ることになった。やっと目の前の例の女の子から少し離れることができたよ。嬉しいな。

自分の机を整理しながらバタバタしてると、違うセクションのおばちゃんが僕に頼み事をしてきた。明らかに筋違いな頼み方だったので、イラッとしながら、おばちゃんを僕のところに寄こした人にどういうことなのか聞きに行くと、実にちゃらんぽらんな仕事の回し方をしていたので、すげえムカついた。

嫌なことは飲んで忘れるのがいちばん！ってことで、前から約束をしていた後輩たちと品川で飲んだ。6:30pm頃に待ち合わせをしたんだけど、品川という街は、居酒屋の絶対数が需要に対して少ないのか、何軒も断られて、呼び込みのおにいちゃんをとっつかまえて、ようやく入れた。

僕が一人、韓国の土産話をマシンガンのように喋り、たまに思い出したように「なんか話題はないの？」って聞いてみたり。N.Mくんはおしなべて話題のないヤツなのだが、「ノロウイルスにかかったときにウンコを洩らした」と赤裸々に告白していた。面白すぎるじゃねえか。

明日が休みで気が緩んだのか、ちょい飲み過ぎた。渋谷から地下鉄に乗ったら、立ったままウトウトしてしまい、一つ手前の駒沢大学で「やべえ、乗り過ごした！」と勘違いして降りてしまった。しかもまだ電車があるのに、そのまま駅を出てしまい、歩き出したのはいいんだけど、あまりにも寒くてタクシーで帰ったよ。無駄〜。

今日は春分の日。桜の開花のニュースがちらほら聞こえてきて、穏やかな休日。なのに僕と来たら、二日酔いでめちゃめちゃ引き籠もり。朝の占いで、無理して出掛けずに家でじっとしてろって言っていたから、仕方あるまい。

日本に帰ってきたら、何気に“PASMO”が始まっている。羽田からの帰りも、昨夜の品川からも“Suica”が大活躍。本当に素晴らしいね。ただ、どっちを持ってたらより便利なのかが、ハッキリ言ってよくわからない。僕の場合は、職場までの定期が私鉄だから“PASMO”のほうがいいのかな。ということで定期券を“PASMO”に変えに行こう。Suica、さよなら。

そうそう、昨日はみんなにお土産を持って行って、いちばん喜んでくれたのが“キムチチョコレート”だった。最初口に入れたときは別に普通のチョコなんだけど、最後に喉を通るときに辛いの。プサンのデパートで味見させてもらって、ウケ狙いで買ったら、みんな結構ハマってくれた。いろんなものを考える人がいるもんだよね。キムチチョコって。

妹が職場の用事で遅くなると言うので、仕事を1時間早退して、甥っ子たちの保育園のお迎えを手伝った。
保育園に行くのはこれが初めてではないけれど、園児たちにとっては普段見慣れない顔が来たからか、子供たちに一斉に注目されて、なんかドギマギしてしまった。そんな中、甥っ子たちだけが僕に興味がなさそうな様子。別に近寄ってくるでもなく、笑ってくれるでもなく、リアクションが非常に薄い。ちと不満。
家に帰ってからも、お腹が空いてるのと遊び疲れて眠いので、ずっと喚きっぱなし。僕が抱くと逆効果みたいなので、手出しするのはやめたよ。この前会ったときは良い感じだったのになぁ。会うたびに態度が違くて戸惑っちゃう。

僕が唯一できることと言ったら、歌を歌ってあげることくらいだったんだけど、それには手拍子したりして、多少リアクションがあった。伯父の贔屓目なのかも知れないけれど、僕の甥っ子二人はリズム感が良いような気がする。僕の歌にきちんと合わせて手拍子してるからね。1歳児のレベルってどんなもんなのかはわからないけど、祖父母曰く「音楽がかかるとノリノリ」とのことなので、音感やリズム感に秀でてくれると嬉しいな。それで僕と一緒に歌なんて歌ってくれたら、これ以上の喜びはないよ。

ウダウダと残業をしてるのもかったるくなったので、別のセクションにいる若い子を「飲みに行こうぜ」と誘った。せっかくなので「A.Kくんと飲みに行くんですけど、どうですか？」と、残っていた周りの人たちにも声を掛けたら、A.Kくん、人気者なのか、みんなノリノリで付いてきた。若者のエキスでも吸いたいのだろうか？

「最初に声を掛けてきた呼び込みの店に行こう」ってことになり、繁華街を歩いてみたんだけど、金曜日だというのに呼び込みがいないじゃないの。何遍か引き返してみたりして、ようやく見つけた呼び込みのおねえちゃんにこちらから声を掛け、「炭吉」というジンギスカン＆焼き肉の店に入った。

はじめのうちは美味しくジンギスカンを突いていたが、そのうち白ワインをボトルで頼んじゃったりして、上司のK.Yさんはそれをガブ飲みしたりするもんだから、異様なボルテージ。しまいにはK.Yさん（♂）がA.Kくんにキスを迫り出す始末。若者は必死に拒んでいたけど、僕が若い頃は、減るもんじゃないし多少のセクハラは受け入れちゃってたな。ハハハ。

で、さらに驚くことには、会計を済ませて表に出たら、K.Yさんが突如走り去って姿を消した。あまりにもすばやく消えたので、何事かと思い、大声で呼びかけたら、遠くのほうから「お〜い、ここだよ〜」って答えが返ってきた。え？ どこ？ と探し回したら、店のすぐ脇の駐車場の電柱によじ登り、蝉のように抱きついていたのだ。
･････唖然。
何が狙い？ ウケ狙い？ それにしちゃ、僕らが探し出せなかったらどうするつもりだったのかな？ 酔っぱらいってホント理解不能。でも若者は結構ウケていた。

フジテレビが大々的に放送していたおかげで、異様な盛り上がりを見せていたフィギュアスケートの世界選手権。荒川イナバウアー静香がトリノ・オリンピックで金メダルを獲った功績も大きいが、後に続く若手日本人選手たちの活躍ぶりも大変なもので、今回出場した選手はいずれ劣らぬ実力と知名度の高さ。否が応でも期待が高まるよね。

男子は、高橋大輔と織田信成が今や不動の地位を築いた感のある2トップ。織田くんは若干不本意な成績だったけど、高橋くんは見事に銀メダル。精神面の弱さが指摘されていた彼だけど、大きなプレッシャーを見事にバネにして、ここいちばんのハートの強さも身に付けたと思える素晴らしさ。個人的には《オペラ座の怪人》のナンバーは、スケートには合わないと思うんだけど、まぁいっか。

女子は安藤美姫、浅田真央、中野友加里の3選手。なんとなんとミキティと真央ちゃんが金銀フィニッシュ。演技終了後のインタビューとか見てたら、こっちまでもらい泣きしそうになったよ。真央ちゃんなんて、嬉しさのあまり一瞬泣き崩れそうだったもんね。トリプル・アクセルの着地が両足だろうと、ノーミスって言い切っちゃうところも可愛いし。
ミキティは、トリノでかなり注目されて結果が残せなかったときはツラかったんだろうな。勝敗の分かれ目はいかにミスが少ないかにかかっているようだったけど、ミキティはノーミス。4回転ジャンプを飛ばなかったのが英断だったね。本当に心から感動したよ。

ところでフジテレビの盛り上げ方はいささか疑問。日本人選手をフューチャーするのは当然だと思うけど、もう少しキム・ヨナ選手をはじめ外国人選手についても、公平な姿勢で臨んで欲しかった気がする。ちょっと気分が悪くなることもあった。