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2006-03-17 (Fri)

王様の耳はロバの耳

ある国にロバの耳をした王様がいました。王様は、髪を刈りにきた床屋にそのことを秘密にしておくよう命じますが、どうしても我慢のできなかった床屋は、深い穴を掘って「王様の耳はロバの耳」と叫んでスッキリします。しかし時が経ち、掘った穴から生えた葦が、一斉に「王様の耳はロバの耳」と歌い出し、ついには国中に知られるところとなってしまうのでした――

「いずれはわかることなんだけど、とりあえず皆には秘密にしといて」なんて言われると、僕は言いたくて言いたくて、それこそ床屋のように言いたくて堪りません。
たとえば誰かと誰かが付き合ってるだとか、もうすぐ会社を辞めるだとか、どのみち皆が知ることじゃん。ああ、話してえ!

口ですか? 軽いですよ、僕。

2006-03-18 (Sat)

台湾紀行 Vol.1

成田を3:40pmに出発し、一路台湾へ出発です!
中正國際機場で出迎えてくれたのは、現地旅行会社のガイドさん。御歳80歳(本人曰く数えで“末広がり”と仰っていたので)の謝双鳳さん。
「みなさーん、私は世話焼きババアよ。私の言うこと聞いてればダイジョブ」
おお、頼もしい。

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日本との時差が1時間ある台湾。ホテルに着いたのは現地時間で8:00pm過ぎで、謝さんはてっきり今日は休んで明日に備えると思っていたらしいのですが、僕が「腹が減った」と申し出たら、近くの飯屋に連れて行ってくれました。
“雅香火鍋城”という石頭火鍋を囲む店で、鍋に入れる材料(1皿60〜120元程度)はセルフで選んでくるという方式。着いていきなり、日本語がまったく通じない超地元っ子御用達の店で、めちゃくちゃ台湾っぽいものにありつけて感動です。しかもすごい安かった。

2006-03-19 (Sun)

台湾紀行 Vol.2

今日は朝から台北の市内観光。

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まずは外観がド派手な圓山大飯店を見て、忠烈祠で衛兵の交代式を見学しました。朝一番の交代が面白いらしく、すごい人集り。人形みたいにギクシャク動く交代式がメインなんですが、僕は門の前で瞬き一つせず立っている衛兵が面白くて、何とか彼らを笑かしてやりたいって衝動が湧いてきました。でも相手は銃剣を持ってるから、下手なことはしないでおきましょうか。

その後、故宮博物院を見学。2004年から修繕工事が入っているのですが、あまりにも展示品が多くて全部は見切れるものではないらしいです。僕は普段、古美術品とか全然興味がないのだけれど、ガイドの謝さんは元教師ということで、展示品の隅から隅まで解説してくれて、結構面白かったですね。
中でも感動したのは“象牙多層球”という21個の球が重なった(球の中に球が入ってる)彫刻。驚くことにその球たちには継ぎ目がないのだそうです。つまり一本の象牙を彫って重なった球にしたということ。この凄さは解説されなければわからなかったですよ。
あと“翠玉白菜”も素晴らしいです。とにかく中国3000年の宝物は見て損はありません。

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午後は烏龍茶店や孔子廟を見学しました。
旅行会社が提携していると思われる漢方薬屋さんに連れて行かれて、そこでは何やらビックリ人間ショーみたいのをやってくれました。キャラメルを“気”で堅くしてサトウキビを貫通させたり、熱した金属の鎖を素手で触ったり(わざと火傷をさせて薬を塗ると治るっていう売り込みの一環)。
鎖を触った瞬間、掌からジューって白い煙が出た時はビックリと言うよりは引きましたけど・・・。

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夕飯は台北でも大人気の“鼎泰豊”という点心で有名なお店です。すっごい賑わいで、旅行会社で予約しているにもかかわらず待たされるほど。食べている時もえらい慌ただしい。でも出てきた小籠包はマジで美味しかったです。(ちなみにこのお店、新宿とかにも進出しているらしい)

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店を出たら雨が降っていたのですが、士林の夜市へ出掛けました。幸い到着する頃には雨は上がっていて、でも人出も凄いし、雰囲気だけ味えればいいや。
途中、謝さんが臭豆腐なるものをご馳走してくれて、これが強烈な悪臭。くさやみたいな感じ? みんなは「臭い、臭い」と逃げ回ってしまい、仕方なく僕はひとかけら食べてみましたよ。ムワ〜ン。く・・・くさっ! お口に広がる強烈な匂いに何度も戻しそうになりながら、最後はちゃんと飲み込みました。

そして締めには足つぼマッサージを受けました。気持ち良かったけど、途中何度か激痛が。「いたっ!」と叫ぶと、どこそこが悪いって指摘してくれます。僕は目、肩、腰、肝臓、寝不足・・・・・だそうな。まあ当たってます。
て言うか、俺の顔見て、きっとその辺が悪いだろうって当てずっぽうで言うてるだけとちゃうんか、兄ちゃん。

2006-03-20 (Mon)

台湾紀行 Vol.3

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台湾三日目。バスで九份へ。

ここはホウ・シャオシェン監督の《悲情城市》の舞台にもなった場所。最近では宮崎駿の《千と千尋の神隠し》で、千尋の両親が豚になっちゃう屋台のシーン(これを言ったら、みんなに「へえー」って言われた)で使われた山の上の町。
台湾に来てからずっと天気は良くなかったのですが、九份のいちばん賑わう通りを歩いていると本格的に降り出してきました。でも、雨も良かったんですよ。なんて言うか情緒があって。昨夜の士林の夜市同様、雰囲気を味わうだけで終わりだったけれど、僕は一人で結構浸っていました。トニー・レオンも来たのかな、とか。

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午後はフリータイムになり、台湾スイーツ(苺のかき氷)を食べた後、占い横町へ行くことにしました。ところが辿り着くのに一苦労。そもそもガイドブックや地図をろくに見ないもんだから、おおよその見当だけ付けて向かってしまい、横町の入り口(地下道)が全然わからなくて。
お年寄りなら日本語がわかるかと思って声を掛けたんですがダメで、行天宮の案内所みたいな所では一緒に行った人が筆談。大体の方角は教えてくれたけれど、細かいことはわからず、最後に声を掛けた女性がなんと英語が通じて、“Follow me.”と言ってくれた時は女神かと思いましたよ。
占いの結果は内緒。でも僕のラッキーカラーは黒と赤らしいです。

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台北最後の夕食は店を決めていなかったので、行き当たりばったり。
で、たまたま入ったのが“極品軒”という店。ここがね、大当たり! めちゃくちゃ美味かったんですよ。いちばん美味しかったのはハンバーグ。ええ、ハンバーグ。と言ってもあのハンバーグじゃございません。なんか柔らかいパンに角煮みたいなのを挟んで食べるやつなんですけど、これが絶品。同行している中に小学生がいて、その子があのハンバーグだと思って注文したのが、意外や意外の絶品料理が出てきて驚き、みたいな。
ほかにも相当な数の料理を頼んだけど、一人500元(約1,800円)程度だったんじゃないかな。店も小綺麗だし、ここ絶対にお薦めです。

食後、タクシーでTAIPEI 101(目下世界一高いビル)の展望台へ。ふかわりょう似のタクシーの運ちゃんは日本語も英語も通じず、またも筆談。と言っても掌に「101」と書いただけで解ってくれました。昼間の雨のせいで、ビルのてっぺんのほうはガスってましたが、91階の外の展望台まで出た時には少し雲が切れて、夜景もまあまあ見えて良かったですよ。でも、下からビルの大きさを見るほうが迫力があって、僕は好きかも知れません。

さてこれで、主要な観光スポットは網羅したかな。

2006-03-21 (Tue)

台湾紀行 あとがき

ふぅ。やっと日本に着きました。

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今回の旅行は、良くも悪くもガイドの謝さんが強烈でしたね。お節介と言うと語弊があるけれど、とにかくよく喋るし、仕切るし、合わせるのが大変。でも、さすがに日本統治下で日本語教育を受けた世代だから、言葉(普段は台湾語と日本語を使うらしいが、普通語もできる)はとても流暢だったし、どこへ行くにも何の不自由も心配もありませんでした。
欲を言うと、僕はもう少し冒険してみたかったし、あたふたしながら目的の場所に行くってのが楽しかったりしますよね。

それにしても、日程の中で3回も免税店に連れて行かれました。旅行会社としてはマージンを受け取っているわけだし、そのおかげでツアー代金が安いんだからしようがないんだろうけど、ブランド品に興味のない者には苦痛以外の何者でもありません。どうにかならないですかね。

あと、しばらく台湾料理はノーサンキュー。と言うより、あの独特の香辛料(八角とか?)はしばらく嗅ぎたくありません。ちょっと嫌いになりそうでした。帰りにカレーうどん食べて帰りましたよ。ホッとしますね。

2006-03-22 (Wed)

モード切替

昨夜はテレビもろくに点けずにいたので、日本ではどんなニュースをやっているのか知りませんでした。WBCで王JAPANが韓国、キューバを下してチャンピオンになったんですって?(←ヤバい。時流に乗り遅れた) イチローがシャンパンファイトではしゃいでいる姿が、テレビ各局で朝からずっと流れていましたね。よっぽど嬉しかったんだろうなぁ。

それと靖国神社の桜が咲いたんですね。平年より7日も早いらしいです。今年の冬は寒かったのにね。今日だってまだ寒くて、普通にコート着て行ったし。ともあれ、花粉症もあまりないし、来週末あたり花見でもしますかね。

というわけで、久々の仕事です。頭のスイッチが切り替わらなくて困った、困った。課のみんなにお土産(パイナップルケーキ)を買って行ったら、どこ行ったのか聞かれたから、とりあえず「熱海」って言っておきました。

2006-03-23 (Thu)

屁ぇこいたぁ

僕は人前で屁をこくことはありません。
いや、正直に言うと、雑踏の中でするので人に気づかれなかったり、人前でこいたとしてもすかしっ屁でほとんど気づかれたことはありません(もちろん、臭いで怪しまれてるだろうけど)。

なのに今日は、喫煙コーナーに入った瞬間、どういうわけか肛門が弛んでしまって
ブッ・・・・・

誰もいなかったら良かったんですが、すでに一人の先客が。もちろん、相手は気づいたわけで・・・。中はタバコの煙が充満しているし、空気清浄機がフル稼働だったので、臭いはしなかっただろうけど、どうにもごまかしようがなかったので、「あ、屁ぇこいたぁ」と先手を打って自分から告白しました。先客は一言「さいてー」と言って笑いました。男同士だったし、先手を打ったので、さほど気まずくはなかったものの、ちょっぴり恥ずかしい乙女心(30過ぎのおっさんが何言うか)。

仕事が終わってから、職場の人と新宿で楽しく飲んでいたら、いつの間にか終電ギリギリになってしまいました。それと言うのも、先日腕時計を壊してしまってね。時間がわからないってのは怖いなぁ。

2006-03-24 (Fri)

映画談義

最近仕事も落ち着いているので、帰りに大盛りラーメンを食べて、早々と帰宅。たまには友達のN.Hくんにメールでもしようと思い、近況を書いたら、いきなり「これから飲みに行かない?」との返信。たしかに暇だけど、洗濯物が溜まってるし、明日は早いし、ああどうしようなんて思っているうちに「じゃあ飲みに行こう」と返事してしまう僕・・・。

溝の口で待ち合わせ。週末だからか、どの店もすごい賑わいで、2、3軒お断りされました。

近況を報告し合った後は、映画談義に。
N.HくんはアクションとかB級な雰囲気の作品が好きらしく、たとえばアカデミー賞を獲った映画なんかはあんまり見ていません。僕は逆に知名度優先なので、アカデミーとかカンヌとかで賞を獲った作品はわりと見ています。
そんな二人なので、何が面白かったか情報交換。この前飲んだ時にお薦めした《インファナル・アフェア》は気に入ったみたいですが、今日はとりあえず韓国の《八月のクリスマス》を薦めてみましたよ。僕は号泣しましたけど、彼にはどうかなぁ?

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