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2009-07-28 (Tue)

檸檬と聞くと思い出す

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残業をしていると、オヤジギャグ先輩から飲みに誘われたので、8:30pmまで仕事をした後、お供することにしました。後輩Y.Mくんも一緒です。今夜もオヤジギャグ炸裂でしたよ。

あと、生まれて初めて鱧(はも)をいただきました。天ぷらを抹茶塩で。ちょーウマ。骨の処理とか、たしかすごく手間が掛かってるんですよねぇ。

飲んでいて、ふと高校のときの友達のことを思い出しました。
そいつはとても頭の切れるヤツで、勉強も大変良くできたんですが、いちばん尊敬していたのは、“いつも独自の視点の持ち主だな”と思うところ。
今でも覚えているのが、2年生の国語の授業でのこと。教材は梶井基次郎の「檸檬」という短編小説でした。 ――肺を患った主人公は、不安や焦燥感で気分が晴れずにいるのだけれど、ある日果物屋で買ったレモンを文具屋に置いて去る。そのレモンを爆弾に見立て、自分を不安に陥れる物が爆発するのを想像して気分が晴れるのだった―― というような話。う〜ん、巧く要約できてないね。
授業は、この主人公をどう感じるかなどを一人一人に答えさせるというもの。
自分がどう答えたか定かには覚えていないのだけれど、おそらく主人公に同情するような当たり障りない内容だったと思います。
そして、その友達の答え。「弱い人、救いようがないほど暗い人」とバッサリ。クラスのほとんどが僕と同じような答えだったので、とてもシニカルで新鮮に感じたんです。
高校生くらいになると、大人に媚びたり、偽善の心を持ち合わせたりして、病んだ主人公を突き放すような視点は僕の選択肢になかったのだけれど、本当は僕も「暗いやつ」とか思っていたんでしょうね。軽く鈍器で殴られたような衝撃でした。
僕は以来「シニカルなのが格好良いんだ」などと履き違えて、いちいち皮肉っぽいことを言うスノッブ野郎だった気がします。そうじゃなく、自分の見解をきちんと持っているってことが格好良いことなんですよね。

「人とは違うものの見方や考え方ができるって、素晴らしいことだよ」という会話から、その友達のことを久々に思い出しました。

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