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キスへのプレリュード

Prelude to a Kiss

1992 / アメリカ
監督
Norman René
出演
Alec Baldwin
Meg Ryan
Kathy Bates
Ned Beatty
Patty Duke
Richard Riehle
Stanley Tucci
Sydney Walker

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シカゴで出版社に勤務するピーター・ホスキンス(アレック・ボールドウィン)は、友人のパーティでリタ・ボイル(メグ・ライアン)に出会う。二人はすぐに意気投合し、数ヶ月の交際を経て結婚するはこびに。結婚式に集まった親戚、知人に祝福される中、一人見知らぬ老人(シドニー・ウォーカー)が若い二人を見つめていた。不審に思うピーターだったが、老人は花嫁に祝福のキスをさせて欲しいと言い、二人が口づけを交わした瞬間、不思議な暗雲が辺りを覆う。老人はなぜか狼狽してその場を去り、ピーターとリタはジャマイカに新婚旅行に出かけるのだが――

ブロードウェイでも上演されたクレイグ・ルーカス作の舞台劇を映画化。老人役のシドニー・ウォーカーはバークレー公演で、アレック・ボールドウィンはオフ・ブロードウェイで同役を演じている。監督のノーマン・ルネは舞台版の演出も手掛けている。

愛する女性の態度が結婚した途端に一変。不眠症だったはずが爆睡し、ソーシャリストかぶれは人種差別を容認。そんな彼女に違和感を感じるピーター。実は、リタと老人の魂が入れ替わってしまったのだ。そのことに勘づいた彼が、何とかして元の彼女を取り戻そうとする、というお話。

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僕は劇団四季が翻訳上演した舞台を見て、本作を楽しみにしていたのだけれど、結論から言うと、映画はあまり成功したとは言えない。メディアの違いもあるが、全体を通して描写が平板なのだ。たとえば、「こんな世の中で子供を育てるのはかわいそう」と人生に怯えるリタを象徴する台詞なども、メグ・ライアンの役作りのせいか印象が薄い。舞台ではリタのパーソナリティにもっとインパクトがあった。なので、ピーターが本当のリタじゃないと確信し、バーで老人に出会うシーンが全然引き立たない。比べるべきではないのだろうが、脚本がオリジナルにわりと忠実だし、どうしても辛めの採点にはなってしまう。
Je hebt erg witte tanden.” “Om je beter mee op te eten.” もっともっと弾けるように楽しく、ロマンティックな作品になっても良かった。

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