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ザ・ロック

The Rock

1996 / アメリカ
監督
Michael Bay
出演
Sean Connery
Nicolas Cage
Ed Harris
John Spencer
David Morse
William Forsythe
Michael Biehn
Vanessa Marcil

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米海軍のフランシス・ハメル准将(エド・ハリス)と12人の海兵たちが、81名の人質を取ってアルカトラズ島に立てこもった。ここは通称“岩(ロック)”と呼ばれ、脱獄不可能を誇った元刑務所。彼らの要求は1億ドルで、拒めば高致死性ガス・ロケットをサンフランシスコに向けて発射すると言う。これを阻止するには島に潜入し、ロケットの誘導チップを取り除くしかない。その任務に選ばれたのが、FBIの化学兵器スペシャリストであるスタンリー・グッドスピード(ニコラス・ケイジ)。さらに迷路のような地下通路から侵入するのに、かつてアルカトラズの囚だったジョン・パトリック・メイソン(ショーン・コネリー)の力が必要だった。制限時間は40時間。テロリストから人質を救い、サンフランシスコを高致死性ガス・ロケットから守ることはできるのだろうか――

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とにかく見せ場をたっぷり作って、お客を楽しませましょうって雰囲気がひしひしと伝わる超弩級の大作だ。神経ガス・ミサイルの強奪で始まり、ショーン・コネリーが《羊たちの沈黙》のレクター博士よろしく登場したかと思えば、サンフランシスコの街中をカーチェイス。路面電車が吹っ飛んだときは爆笑してしまった。さらに続くアルカトラズへの潜入作戦、テロリストたちとの死闘、手に汗握る爆弾の解体・・・挙げていくとキリがないほどの大見世物。ご丁寧にトロッコ暴走シーンまである。しかも適度にギャグまで挿入してくれて、チケット代は十分元が取れた感じ。

ストーリーはかなり大味で、半ば強引に山場へと持って行く。大統領が空爆を決する場面とか、あまりにもベタで笑えるのだが、娯楽映画としては及第。主役の三人が良い味を出す。ニコラス・ケイジがどんどんキリッとしてくるのも良いし、正義のために反旗を翻すエド・ハリスの複雑な心理の描出も巧い。元英国諜報部員という設定のショーン・コネリーは、出てくるだけでかっこいい。傑作とは言い難いが、見せ場と役者で最後まで楽しめる。

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