コン・エアー
Con Air
- 1997 / アメリカ
- 監督
- Simon West
- 出演
- Nicolas Cage
- John Cusack
- John Malkovich
- Steve Buscemi
- Ving Rhames
- Colm Meaney
- Mykelti Williamson
- Rachel Ticotin
- Monica Potter
米軍兵キャメロン・ポー（ニコラス・ケイジ）は妻トリシア（モニカ・ポッター）を守ろうと、襲ってきた暴漢を殴り殺してしまい、8年もの間、刑務所で過ごすことになる。服役中に生まれた娘の誕生日、仮釈放が認められ、他の凶悪犯たちを輸送する飛行機に乗せられる。だが、逃亡を謀る知能犯サイラス（ジョン・マルコビッチ）らにハイ・ジャックされ、事態は思わぬ方向に転がっていく。まだ見ぬ娘と愛する妻の顔を見ることはできるのだろうか――
ハリウッドお得意のド派手なアクション・ムービーで、爆破シーンなどは見応えがあるが、作りはかなりお手盛り。せっかく飛行機が舞台なわけで、ハイ・ジャックするからには空中であるが故の緊迫感が欲しいところだが、意外とあっさりと着陸してしまう。しかも、知能犯などと言いつつ結構間抜けに不時着したりする。
突っ込みどころ満載で、もう片腹痛し。クライマックスなんか、ラスベガス中を巻き込んでもの凄いことに。この手の設定でちょくちょく思うんだけど、数人の人質を救うために、あんなに大勢を犠牲にしちゃっていいの？ 犠牲者を極力少なくするのが役目でしょ、あんたら･･･みたいな。
と、まあこんな突っ込みを入れてみたところで虚しいのだが、勧善懲悪型でスカッとしたい向きにはポップコーン片手にちょうどいい娯楽作品。かく言う僕も期待しないで見たせいか、結構楽しめた。空から死体が降ってくるシーンとか最高。監督のサイモン・ウェストはこれが初の長編作品とのこと。もう少し練ってくれても良かったな。
個性的な悪人たちが魅力的で、ジョン・マルコビッチとスティーヴ・ブシェーミはハマリ役。ただキャラ設定がどちらもサイコ野郎ってことで、威圧感を消し合っていたのが残念。それにしてもニコラス・ケイジ、ちょっと強すぎやしないか？