トレインスポッティング
Trainspotting
- 1996 / イギリス
- 監督
- Danny Boyle
- 出演
- Ewan McGregor
- Ewen Bremner
- Jonny Lee Miller
- Kevin McKidd
- Robert Carlyle
- Kelly Macdonald
凝った映像、音楽はイギー・ポップなどの70年代ロックからブリットポップなどを随所に散りばめ、イギリスの若者を描いた作品。
スコットランド・エディンバラ。マーク・レントン(ユアン・マクレガー)はヘロイン常習者。シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)やスパッド(ユエン・ブレンナー)、ドラッグはやらないがケンカ中毒のベグビー(ロバート・カーライル)らと、盗みと麻薬を繰り返す日々。時々自己嫌悪になっては禁ヤクを試みるが、長続きはしない。
ある時仲間と窃盗で捕まり、それを機に更生をしてロンドンで就職する。だが仲間たちが押しかけてきて、結局はクビになり故郷に戻る。
仲間の一人トミー(ケヴィン・マクキッド)が麻薬の注射針が原因でエイズに感染して死んだ。葬式の後、シック・ボーイは麻薬の取引で儲け話があると持ち出した。まんまと金を手に入れることができたが、その先に待っているものは――
テーマはドラッグ。中毒を克服するのって簡単なのかな? そんな錯覚を覚えるほど暗さも深刻さもなくて、ひたすら刹那的でぶっ飛んでいる。この映画が惹きつけるものは、そんな“ノリ”だと思う。
僕は嫌い。もうヘドが出るほど。青春ですか? ファッションですか? 人生は自分で選択していくものだけど、自分は麻薬を選びました・・・と、主人公は煩わしさから逃げているのを自覚し、葛藤もしている。
でもとにかくイヤなんだよね、出てくるのがダメ人間ばっかりで。まだまだ下には下がいるんだなって考えちゃう自分もイヤだし、社会が悪いだの置かれてる環境が悪いみたいな無責任さも。やたら出てきた汚物ギャグにもダダっ引き。
アーヴィン・ウェルシュの同名小説が原作。舞台にもなったらしいが、何のためにこの題材を取り上げるのか僕には解らない。文化の違いか? ウェルシュ自身もヤクの売人役で出演している。