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パッチ・アダムス

Patch Adams

1998 / アメリカ
監督
Tom Shadyac
出演
Robin Williams
Monica Potter
Daniel London
Philip Seymour Hoffman
Bob Gunton
Irma P. Hall
Josef Sommer
Peter Coyote
Michael Jeter
Harold Gould

実在の医師ハンター・アダムスの自伝を基にした物語。ロビン・ウィリアムズでは、ずいぶん年齢設定が上のようだが・・・

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自殺願望のあったハンター(ロビン・ウィリアムズ)は精神病院へ任意入院をし、そこで出会った老人に“パッチ”というニックネームをもらう。
同じ病室にいた患者と心が通じたことに喜びを感じた彼は医師を志し、数年後、医学生となった。だが3年目にならないと臨床の現場に出られないのを不満に思ったパッチは、白衣を着て病室に潜り込み、患者たちを笑いで包んでいった。そこで医療の在り方に疑問を持った彼は、無料で受診できる病院の設立を思い付く。
学内で知り合ったトルーマン(ダニエル・ロンドン)やカリン(モニカ・ポッター)の協力を得て自分の理想とする施設を作り上げるのだが、ある日、悲劇が起こる――

その悲劇を乗り越えてパッチは卒業を迎えるのだけれど、どうも期待しすぎたせいか、いまいちグッと来なかった。僕がパッチ自体にあまり共鳴できなかったからだと思う。
医療現場の抱える問題に真っ正面から異議を唱えるのは素晴らしいと思うが、その理想論には何かが欠けているから浸透していかないんじゃないかって思うのだ。

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良かったのは、同室のエリート医学生ミッチがパッチに抵抗を覚えつつも悲嘆に暮れる彼を引き留めようとするところ。破天荒なお医者さんもよろしいが、彼みたいに自分に欠けているものを自覚し克服しようとする姿勢も素敵だ。また、このシーンのフィリップ・シーモア・ホフマンが抜群に良かった。

ロビン・ウィリアムズは芸達者なのだが、この映画ではあまり良いほうに作用しなかった。熱演すればするほど嘘くさい。ヒューマン・ドラマなのだろうが、どこか鬱蒼としていて晴れやかさがなく、患者たちを笑わすパッチが生きてこない。

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