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天使にラブ・ソングを・・・

Sister Act

1992 / アメリカ
監督
Emile Ardolino
出演
Whoopi Goldberg
Maggie Smith
Kathy Najimy
Wendy Makkena
Mary Wickes
Harvey Keitel
Bill Nunn

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売れない歌手デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)はマフィアの情婦。ある日、そのマフィアたちの殺人現場を目撃してしまい、警察に逃げ込む。彼女が裁判で証言するまでの間、警察が用意した隠れ家はなんと修道院。俗世に慣れきったデロリスには居心地の良い場所ではなかったが、聖歌隊を指導する仕事を与えられ、ほかの修道女とも打ち解けていく。聖歌隊はめきめきと上達し、寂れていたミサにも評判を聞きつけ人が集まるようになる。だが、革新的なスタイルに修道院長(マギー・スミス)は抵抗を覚える。そんな折、ローマ法王が聖歌隊を見に来ることになるのだが――

めちゃめちゃ俗っぽいデロリスと修道女たちのギャップが可笑しい。規律の厳しい修道院で、尼僧たちはデロリスのフランクな言動に興味津々。キリスト教の宗教観がわからなくても楽しめるが、わかるといっそう楽しいと思われる。マフィアたちが尼僧の扮装をしているデロリスを殺すのを躊躇ったり、修道女たちが“Hell”という言葉にとても敏感だったり、そういう感覚は僕には肌で感じられないが、笑いどころなのだろう。

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加えて作品のテーマが音楽讃歌なのがたまらない。どんな素晴らしい説教よりも心にストレートに響くのが音楽なのだ。壇上に立つ修道女たちも、それを聴く観客たちも、そして見ている僕らも喜びに包まれる。本作がヒットしたいちばんの理由はまさにそこだ。

ウーピーに尼僧の格好をさせちゃおうなんて誰が考えたのだろう、そのアイデアだけでも抜群。ベテランのマギー・スミスは、彼女がいるだけで画面が引き締まる。

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