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2008-04-16 (Wed)

顔と手と紙で伝える

職場の窓口に聴覚障害者の方がいらっしゃったんですが、見た目ではそうとはわからないから、不意に用件を書いた紙を差し出されて、ちょっとまごつきました。補聴器を付けていたので耳が不自由なんだと気づき、僕も筆談。

仕事柄、耳の不自由な人と筆談するのは、これで3度目くらいかな。それにしても筆談って大変。そもそも「書く」という行為が大変ではあるのだけれど、用件を簡潔に伝えなければいけないし、かと言って省略し過ぎてもダメ。お客だから失礼のないように敬語で書こうとすると冗長だし、フランクになり過ぎてもマズい。A4の紙にびっしり埋まるほど鉛筆で会話をしたら、疲れちゃいましたよ。

こんなとき、手話ができたらいいのになぁと思います。
もう4年ほど前だろうか、「オレンジデイズ」というドラマをやっていました。柴咲コウ演じるヒロインが聴覚障害者という設定で全編手話を使っており、そのときは興味本位で「勉強してみよっかな」なんてチラッとよぎりましたが、結局やらずじまい。おそらく勉強しても、頻繁に使う機会がないと身に付かないでしょうしね。

今日のお客さまを応対して感じたのは、耳の不自由な方ってすごく顔の表情が豊かなんだなぁって。声色などで感情を表せない分、顔の表情を大きく使うんですね。
そりゃそうか。手の動きだけで言いたいことや考えていることすべてが伝わるはずない。顔の表情は、手話ではとくに重要な要素なんでしょうね。
それにしても困ったりムッとした顔がすぐに見て取れて、ちょっと緊張しましたよ。

 

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