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2001-06-28 (Thu)

「もりそば」と「ざるそば」

「もりそば」と「ざるそば」の違いって何?
きざみ海苔が乗ってるか、乗っていないかでしょ? え? 違うの?

これ、今日の飲み会での話題。
先輩が得意気に話してたところによると、昔はつけ汁が違ったんですって。まだみりんが高級品だった頃、「ざるそば」にはコクのあるみりんを使ったつゆを出し、「もりそば」には砂糖を使ったのだそうです。現在はどちらのつけ汁も同じになったけれど、名残で海苔を乗せて「もり」と「ざる」の差を付けてるらしい。

で、家に帰ってきて調べてみたら、う〜ん、その話もどうやら怪しい。
そもそも、蕎麦の食べ方はつゆにつけて食べるものでした。それを、せっかちな江戸っ子が蕎麦につゆをぶっかけて食べたのが「かけそば」の始まりで、それまでの食べ方と区別するために「もりそば」という呼び名が生まれたのだそうです。
「ざるそば」は江戸の中頃、深川洲崎にあった「伊勢屋」というそば屋でお蕎麦を竹ざるに出したのが始まりと言われています。たしかにつけ汁や薬味の違いってのもあるみたいですが、元々は、単に器の違いじゃないかと思われます。「せいろそば」とか「皿そば」とかありますからね。いずれにせよ、通常おそば屋さんでは、「ざるそば」のほうが一段格上として扱われるのは間違いありません。

以上、飲み屋でしか使えない雑学でございました。
でもさ、たかがきざみ海苔に50円も払うなんて、なんかちょっとためらっちゃわない?

 

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