2013-11-20 (Wed)
聖母たちのララバイ
時々無性に子供の頃に聴いていた曲とか、もう一度聴いてみたくなりませんか?
僕は年に一度くらい岩崎宏美の『聖母たちのララバイ』が聴きたくなって、もちろんiPodにも入れてはいるんですけど、それよりも昔のライブ映像やテレビ番組で歌った時のビデオを見ると、すごく気分が高揚するんですよね。
そういう時にインターネットの動画サイトは最高に重宝しますよね。
『聖母たちのララバイ』がリリースされた頃の歌唱から、ごく最近の歌唱まで比べられるのも、また楽しいんですよ。
そして何よりも素晴らしいのは、岩崎宏美の歌唱スタイルの変遷。
リリースは1982年。その当時は、レコードはもちろんライブでも、サビの最高音まで地声で歌い切っていたのですが、1987年頃の映像を見るとサビの♪熱い胸に〜 の部分を裏声に変え始めているのがわかります。さらに'90年代、2000年代と移るにつれ、裏声を強く出せるように訓練したのでしょうね。リリース当時の歌い方とはずいぶん別の趣なんですが、僕はこちらのほうも好きなんです。
何しろごく最近の歌唱でも、昔とキーを変えていないのが驚異的ですよ。
いち早く無理のない高音の発声法を取り入れたことで、彼女は息の長い歌手に成り得ることができたと言えるでしょうね。
でも今日、一つ気がついたことがあります。
なんと彼女、歌番組やライブでは、レコードより一つキーを下げているじゃないですか! それもリリース当時から。動画ばかりを続けて見ていたので気づかなかったのですが、さっきiPodに入っていたレコード音源を聴いたら、ライブより半音高いんですね。
これは大発見だと思ったら、ウィキペディアにそういう記事がすでに書いてありました。