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2013-07-06 (Sat)

鋭いものを近づけるな

世の中「高所恐怖症」って人は結構見掛けます。
高いところが苦手で、安全だとわかっていても動悸がしたり足がすくんだり、そうでない人からすれば「何を弱虫な」と思ってしまうような高さでも、当事者は真剣なんですよね。

僕の場合、高いところは多少大丈夫なんですが、実は「先端恐怖症」なんです。
尖っているもの、刃物が怖いんです。
そうであることは、以前から薄々はわかっていました。台所のカウンターに果物ナイフなんかが置きっ放しぱなしにしてあると、気になって気になって仕方がないとか、大型の刃物とか電動ノコギリを扱う時に異様に緊張してしまうとか。

甥っ子たちが生まれてからはそれが顕著になったようで、とにかく刃物が放置してあると、彼らがうっかり触ってケガをしたりしないか心配で、甥っ子たちが誤ってカミソリで手を切ったところを想像したりすると、全身が打ち震えるほどの感覚に陥ることもあります。
不用意に刃物が転がっていたりすると、神経質に「なんでこんなところにカッターが置いてあるんだ!」と問いただしたりして、家族がちょっと引くくらい。

その自覚がハッキリした出来事がありました。
妹がアボカドを調理していたんですよ。アボカドって半分に切ると真ん中に大きな種があるじゃないですか。それを取るのに、慣れた人なら包丁の刃元を種にグサッと刺して、スポッと抜くように取るんですよね。
もうね、それを見ていられなかったんですよ、恐怖で。
たまたま少し固いアボカドだったようで、一度でスポッと抜けなくて、何度もグサッグサッとやっている手元を見ていて、何かの拍子に手が滑って指が・・・とか想像すると、もう無理。
自分は「先端恐怖症」なんだと、その時に決定的になった気がしましたね。

戦国時代とかに生まれてこなくて、良かったー。(by 山本高広)

 

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