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11年前に一緒に仕事をしていた元上司が、二週間ほど前に突然「飲みに行こうよ。一席設けるから」と誘ってくれて、後輩S.Sくんと3人で渋谷「花のれん」という店に行きました。
お盆だからか、お客も少なめでとても良い感じ。

この元上司というのが、わりとちゃらんぽらんで、今日だって自分から「一席設ける」と言っといて、飲み会の設定をするのは僕らだったり、仕事の途中で「俺、疲れたから帰るわ。あとよろしくな」と言って休暇を出して帰っちゃったり（←11年前のこと）。だけど愛嬌のある福島訛りで言われると、何となく憎めないんですよね。

こんな風に良い感じに力が抜けていて、365日一日もアルコールを飲まない日がないという豪快な元上司なんですが、胃が弱くて、少し前までは胃潰瘍に悩まされて、年に2回は胃カメラを飲むという繊細な一面もあって、人には見せない苦労があるんだな、と。
ちなみに、ピロリ菌除去の治療を受けてから、潰瘍はできなくなったと仰っていました。薬を1〜2週間飲むだけなので、胃が弱くて疑いがあるなら、絶対にピロリ菌除去はやったほうがいいと熱っぽく語っていましたよ。

かつてこの元上司（当時係長）と話した中で、今も忘れられないのが「金があれば無用な喧嘩がなくなる。金がないと喧嘩と言うより罵り合い」という言葉。あまりにも実感と説得力に満ちていて、誰かと“金と男女”の話をするときはいつも引用していたほどです。
久々に本人の前でこの一節を言ったら「そうなんだよ、そのとおりなんだよ」と、かつて自分が発した言葉とは気づかずに、大きく頷いていらっしゃいました。
いやいや、あなたのお言葉ですから。