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2010-08-30 (Mon)

ニュアンス入れて使っています

「ヤバい」

自分の親の世代は使わない言葉ですね。少なくとも両親の口から発せられたのを聞いたことはありません。僕自身は・・・定かな記憶じゃないですが、使い始めたのは小学生の頃かなぁ。

もともとは「危ない、不都合な状況になりそうだ」というときに使う単語でしたよね。

でもいつの間にか、いろんな状況で「ヤバい」と使われるようになった。たとえば、とても美味しい物を食べた時に、褒め言葉の意味で使ったりします。「この肉、ヤバい」みたいな。
前後の脈絡がないと「この肉、ヤバい」って聞くと、「時間が経って腐りそう」という意味に取れるフレーズですけど、焼肉屋で言っても店の人にムッとされたりはしません。

僕がこういう風に「ヤバい」と使うときには、多様な含意があります。
上記の場合、「こんな美味しい肉を食べたら、これから安価な肉が食べられなくなりそうで怖い」あるいは「こんな肉を食べたらバチが当たるかも」というようなニュアンスで使います。
「この服、ヤバい」と言えば「この服をデザインした人のセンス、素晴らしくて恐れ入る」という感じ。「あの子、ヤバい」なら「あの女性、現実離れしてるほど綺麗で怖い」とか。
あくまで僕の場合ですが、言葉の裏には、本来の「ヤバい」の意味を含んでるんです。

ただ、今の子たちは果たしてそういうニュアンスを入れるんだろうか。
単純に「凄い」という意味で使ってるのかな。生まれた時から「ヤバい」って言葉が存在していて、親の世代も当然使っていると、どういう感覚なんだろう?
「ハンパない」「普通に」とかもそうですが、いつか元の意味から離れてしまったら、そのときはきっとオジサンは使えないかも知れません。

 

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