2010-04-06 (Tue)
千年の時を超え
お迎えの幼稚園バスに「乗りたくない」と、必死に母親にしがみついている男の子を見て、朝からほのぼのとした気持ちになりました。「ああ、新学期だなぁ」って。お母さんは弱り切ってらっしゃいましたけどね。
世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
よくぞこんなにも普遍的な歌を詠んだな、在原業平さん!って思いますよね。
今年はとくにそんな気持ちが強くします。「サクラ、見られるだけ見とかなきゃ」みたいな。焦りにも似た感覚。なんだろう、歳を取ったか?
なので、昼休みに上野公園を散歩。サクラは少し散り始めておりました。
昨日までとは打って変わって、今日は暑いくらいのお天気。それゆえか花見客の出足も最高潮。弁天堂の周辺は竹下通りか!と思うほどの人波。初めて桜通りのほうまで行ってみたのですが、昼間から酒盛り。酔っ払いの足裏に散る花びらが引っ付いて、風情もへったくれもありません。でも楽しそうで羨ましい。
それにしても、サクラって何がそんなに日本人の心を惹きつけるんでしょうね。儚さ?