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2009-08-15 (Sat)

スポットライトはないけれど

駒沢公園をジョギングしていると、若者たちがダブルダッチ(2本の長縄をアクロバティックに跳ぶ競技)を練習していました。
その様子を眺めながら、僕はふと「あの縄を回す人たちは楽しいんだろうか・・・?」と疑問に感じたんです。跳ぶ人(ジャンパー)は注目されて気持ち良いかも知れないけれど、縄を回すのって重労働なくせにずいぶんと地味じゃないですか?
ターナーと呼ぶらしいですが、縄を回すにも大変な技術が要求されるそうで、彼らがいないと当然ダブルダッチは成立しない。誰も縄を回したがらず「我も跳びたい、我も跳びたい」ではね。
だけど、せっかくならやっぱり花形ジャンパーのほうが魅力的ですよね?

以前にも書きましたがハンドボールのゴールキーパーに志願する人の気持ちがわからない僕ですから、当然ターナーを引き受ける人の気持ちもわかりません。

たとえばアカペラ・コーラスでベースを担当する人。ベースがいないとハーモニーに締まりがなくなる重要なポジションだけれど、ひたすら低音でボンボンバンバン言ってるんですよ。ベースのソロなんて滅多にないし、とっても地味な役割。歌っていて楽しいんだろうか?

たとえばテレビで甲子園球児たちを見ていて思うこと。
甲子園に出場するような強豪校なら、部員は50〜100人いるだろう。そんな中で、3年間ほとんど試合に出してもらえず、それでも腐らずに続けている補欠球児たち。そういうマンモスチームは彼らのサポートがあって、はじめて運営できるのだろうし、なくてなならない存在なのは間違いないけれど、腐らずに続けられるモチベーションって何なんだろう?

人生で誰もがスポットライトを浴びられるわけじゃない。
けれど、ライトを浴びていない人たちがいてこそ何事も成り立っているんだよなぁって感じ入る午後のひとときでした。

 

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