2008-11-16 (Sun)
あなたにとって◯◯とは?
ここ2、3年のことかな。僕をよく知らない方からこう言われるんです。
「モテたでしょ?」
過去形ってところがとても引っ掛かるのですが、こう言われるんですよ。
告白をしてOKをもらえる率が高かった頃もあったから、僕の中では一応それを“モテ期”と呼んでいるけれど、実際はモテていたのとは違うと思うんです。僕が考える“モテる”の定義は、たとえば学生時代にクラスの複数の異性から片想いをされている、あるいは憧れられている状態。だとすれば、僕は一度もそんな状態になった経験はないので、「モテたでしょ?」と聞かれれば、答えは当然「ノー」なわけですよ。だいいち、たとえ僕がモテたことがあったとしても、「はい、モテました」とは言わないでしょ、普通。
要するに「モテたでしょ?」ってのは不毛な質問なのよね。
同じように不毛だと思うのが、映画のPRなどで俳優にインタビューするときに「あなたにとって“映画”とは?」みたいな質問をする人いるじゃない? 野球選手に「あなたにとって“野球”とは?」とか、小説家に「あなたにとって“物を書くこと”とは?」とか。で、答えるほうも「人生のすべてです」なんて何のトンチもない回答。もう、なんて不毛なの! 馬鹿か馬鹿か!と思っちゃう。僕ら庶民が知りたいことはそんなことではなくて、面白マル秘エピソードとかスターの普段とは違う一面とか、もっと下世話なこと。わかってないよね。
結論としては、相手が答えに困るような不毛な質問は、やめていただきたい。僕、モテたことありませんから。