2008-10-14 (Tue)
格好良く歳を取りたいものだ
職場の僕の席は、正面に還暦を迎えた女性がいるだけで、周りから隔離された感じになっています。必然的に話し相手はその女性しかおらず、はじめのうちは正直「なんてこった・・・」と思っていました。でも僕は昔からオバサンキラーとでも言いましょうか、年配の女性と打ち解けるのは上手みたいで、近頃はなんやかんやと世間話をすることが多くなりました。
今日は“年齢を重ねる”ことについてのお喋りに花が咲きました。
おととい運転免許がゴールドになり、向こう5年間更新しなくていいんだと喜んでいたら、うちの妹が放った言葉。「次の更新の時は40歳だね」――軽く眩暈がしたよ。そのことをオバサンに言うと「あら、あたしなんて5年経ったら老齢基礎年金の受給者よ」と返されてしまいました。そこから導かれた結論は「歳を取るってやーねー」ということ。苦笑。
また、昼間受けた電話の相手がものすごく知ったかぶりをする年配の人で、僕は「変に知ったかぶりをせずに、歳を取っても低姿勢でいたほうが利口だと思うんですよね」と話すと、曰く「歳を取るとつい知ったかぶりをしちゃうのよ」とのこと。意固地になると言うのか、頭が固くなると言うのか、そのオバサンには気持ちがわかるらしい。
それから、歳を取ったときにあまりに物を知らないというのも如何なものかという話題に及びました。昨夜放送の「ネプリーグ」での勝俣州和を見ての感想。
問題は「限りなく透明に近いブルー」「ノルウェイの森」「鉄道員(ぽっぽや)」「模倣犯」「容疑者Xの献身」のそれぞれの作者を答えろというもの。
先頭で答えた名倉潤は読書家らしく、すべて知っていたようなのですが、中でいちばん答えが出にくいだろうと思われる「村上龍」と答えたんです。
すると勝俣。「言われたよーっ!」と叫び、あとの作家が一切出てこない。残りの一つ、二つが出てこないならまだしも、選択肢はまだ四つもあるわけで、まして村上龍だけ知っていたとは到底思えないよね。なんか見ていて痛々しかった。
物を知らないというのは、ある程度の年齢になると厳しいものがありますね。ハーフパンツも結構だけど、こんな40代にはなりたくないと強く思いました。
ちなみに正解は順に村上龍、村上春樹、浅田次郎、宮部みゆき、東野圭吾。