2007-10-23 (Tue)
教え甲斐
今日いちばん嬉しかったこと。
うちの課に、本当にトロい子(♂)がいるんです。何を教えても飲み込みが悪い。勘が悪いので応用が利かない。世間の常識を知らない。列挙していったらキリがないほど、とにかくトロい。この先大丈夫かなぁ、この子・・・といつも心配しています。
その子ははじめ、テンキーもろくすっぽ打てませんでした。なんと人差し指一本で打つという離れ業をやっていたんですよ。そんなんじゃ書類をこなすのに百年掛かるぜと思い、まずは五本の指全部を使って打つように教えました。「5」のキーにはポッチが付いてることとか。すると五本の指を意識して使うようになったのだけれど、その指がピンと伸びたまま打つので、いかにもぎこちない。なので今度は「卵を持つように指を曲げてごらん」とアドバイスしました。すると意識して指を曲げるようにはなったのですが、入力する自分の指を見ながら打っている。さすがにそこは慣れるしかないと思い、「ブラインドタッチができるようになると最高だな」とだけ言ったんです。
そしたら今日、彼がブラインドタッチをしていたんですよ。まだまだミスタッチも多かったですが、格段の進歩。それを見て「だいぶ速くなったじゃねえか」と、ちょっとだけ褒めてあげました。滅多に人のことを褒めたりしない僕としては、最大級の讃辞ですよ。本人は「でもまだ打ち間違いが多くて」なんて照れていたけど、僕はすごく嬉しかったですね。口喧しく言っている僕の助言を、素直に聞き入れてくれていたのが、本当にすごく嬉しかった。
たかだか後輩のテンキータッチが速くなったくらいで喜ぶなんて、僕もどうかしています。