2007-01-03 (Wed)
時を越えて歌いつぐ心
寒くて外出する気にもなれず、家でウダウダしていたんだけど、そんなことじゃ腐ってしまうと思い直し、ジョギングに出掛けました。
走りながら、そう言えば年末ジャンボの結果を見ていなかったと思い出し、「3億円当たってたらどうしよう。とりあえず仕事辞めて、世界一周の旅でもするかな・・・」などと想いを馳せながら、いつもよりペースを上げて帰宅。さっそくネットで確認。
あえなく敗退。結果は3,900円でした。
その後、夕飯を食って、やっぱりウダウダとテレビを見ていました。ふと3チャンネルを回すと、金髪のおばあちゃんが《トロヴァトーレ》のアズチェーナのアリアを歌っていたので、なんだろうと思って聞いていたら、なんとフィオレンツァ・コッソットじゃありませんか! まだ歌っていたとは! 御歳おいくつでいらっしゃるんだろう? 70代?
歌い終わると、会場からは割れんばかりの拍手とブラボーの嵐。
正直言って、身銭を切ってリサイタルに行きたくなるような歌ではなかったけれど、声量はいまだ健在。キャリアに対する畏敬の念を払ってのブラボーでしょう。
「NHKニューイヤー・オペラコンサート」も50回を数え、彼女も歌い続けて50年。50年前のコッソットのアズチェーナは、いまだに超える者のないずば抜けた歌唱ですからね。
時の流れはどうしようもないけれど、過去の栄光ってのは何物にも代え難い。さて、そのセラフィン盤でも聴いて、お口直しをするかな。