2006-08-20 (Sun)
いろんな意見はあるだろうけど
靖国神社は、戊辰戦争の戦死者を祀るために明治天皇が創建した神社。以来、様々な戦没者の慰霊をする我が国の中心的存在です。
ここを内閣総理大臣が参拝するのが、なぜいけないのか?
神社と言えば、神様を祀るれっきとした宗教施設。政教分離の原則からして、マズイだろうというのが一点。
終戦の日に合わせて行けば、太平洋戦争の戦没者に対する顕彰的意味合いが強く、また1978年に東京裁判におけるA級戦犯が合祀されたため、植民地支配を受けた韓国をはじめ、中国や東南アジアの国々からの不快感を煽っているというのが二点目。昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示していたとのメモが最近公表されました。また、戦没者を英雄視するのは、軍国主義につながると懸念する意見もあります。
僕は総理大臣が靖国神社を参拝するのには反対であります。
近隣諸国の国民感情を逆撫でしてまで敢えて固執するのは何のためなのか? 理解に苦しみます。個人の自由ではあるけれど、じゃあ一国の総理大臣が好き勝手に物を言って政治や外交が成り立ちますか? 仮に中国や韓国の指導的立場にある人が、「原爆が落とされたのは当然の報いだ」なんて発言をしたら、むろん猛抗議をするでしょ? しなきゃおかしい。
二度と戦争を起こしてはいけないという意思表示は、靖国に行かなくてもできる。東京の九段にある靖国神社。行こうと思えばいつでも行けますが、僕は一度も行ったことはありません。
今年は特別に靖国問題がクローズアップされたような気がしますが、日本人一人一人が平和を考えるという意味では意義深いことかも知れませんね。