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僕の職場には、都内のほかの事務所に書類を回送するための“事務連絡”という業務があります。あくまで仕事上で使う文書などを送るためのものなんですが、どさくさに紛れて私物のやりとりも、暗黙の了解だったりするんです。
そして、この時季はバレンタインの贈り物が行き来するんですよ。モテない男としては、これが結構ムカつくの。チョコレートはかさばるし、しかも事務連絡で贈ったりするなんて明らかに義理チョコだぜ。やってらんねーよ。

今日は僕がその事務連絡の番で、寒い日中に新宿に出掛けました。「面倒くせーな･･･」とブツブツ言いながら、うちの事務所の引き出し――通称：事務連箱を開けてみると、なんとそこに僕宛の茶封筒があるじゃないですか！
なぬっ？ この大きさはも、もしやチョコレート？！ 義理でも嬉しい〜。待てよ、これってドッキリ？ まだバレンタインじゃないし。いや、ひねくれていないで、素直に喜ぼう！ キャアー。

職場に帰ってさっそく封筒を開けてみたんですが、まったく身に覚えのないゲームソフトがご丁寧にプチプチに包まれて入っていました。「へ？」
同封の手紙には、さらに身に覚えのない内容が。
これは･････別人だぁぁぁーーー！
そう、僕と同姓の人宛で、しかも事務所名を間違えたようなのです。
グ、グ、グ、グワックーーーン。
悪気はないだろうけれど、ちょっと悪趣味じゃないですか。モテない男の気持ちをもてあそんだりして！（←大袈裟な･･･）