2001-04-14 (Sat)
英語を「らしく」発音するには
まず始めに断っておくと、僕は英語は話せません。それを前提に読んでいただきたい。
テレビなどで日本人歌手が、英語の歌を歌っているのを聞いて、「なんて下手な発音なんだろう」って感じたことはありませんか? 世に出てきた頃の赤坂泰彦や森口博子、氷室京介、GLAYのTERU、小柳ゆき、倉木麻衣 etc...
大きく分けて、「バカっぽい」か「キモい」かの2通りがあります。
「バカっぽい」というのは、明らかに英語の勉強をしたことがないって感じ。“The”という冠詞を「ザ」と発音しちゃうヤツですね。この“th”は日本語にはない発音なので、大多数の人は苦手ではあるのだけれど、実はそんなに難しくはありません。舌を歯で挟むだけなのです。
これができるだけで、グンと英語っぽくなります。
「キモい」のは、たとえば巻き舌を変に意識しすぎて、自分ではイケてるつもりかも知れないけれど、聞いてるほうは気持ちが悪い。これは“R”と“L”の使い分けができないケースが多い。
ここで勘違いしてはならないのが、日本人は“R”の発音が下手だと言われがちだけれど、実は“L”ができないんですね。“Rough”は言えるんです。むしろ“Laugh”のほうが難しい。この2つの単語は母音も違うので、ネイティブ・スピーカーにとっては明らかに別のものですが、日本人には言い分けることも聞き取ることも苦手な人が少なくありません。ラフ。
ほかに日本人が陥りやすい点としては、サイレントにしてもいい文字を間違えてしまうこと。
とくに三単現や複数形などの語尾につける“s”。アメリカ人はよく“t”を発音しませんが、“s”を省略することはあまりありません。ですが日本人はなぜか“s”を言わずに済ます傾向にあります。言ったとしても、全部「ス」と濁らずに発音する人が多いのですが、教科書的にはこれは間違い。濁らなくていいのは、語尾が無声音(p、t、k など)の時だけで、ほかは「ズ」と濁って発音します。
まだまだ“She”と“Sea”が言い分けられないとか、挙げていったらキリがないですが、上に述べた3点だけでも留意すれば、断然格好良く発音できると思います。
あとは「いかに羞恥心を捨てるか」ですね。